Addicted To Who Or What?

引っ越しました~
by lotusruby

Out-of-PIFF I : 『モダンボーイ』  

2008-10-07 23:54:03 | K-Movie Notes


『モダンボーイ』

原題: 모던보이
監督: チョン・ジウ
出演: パク・ヘイル、キム・ヘス、キム・ナムギル


朝鮮総督府の一等書記官イ・へミョン(パクヘイル)と独立運動を率いる謎の女チョ・ナンシル(キム・ヘス)の恋物語・・・

なんか、似たようなプロットをどこかで見たような・・・

ドラマ 「京城スキャンダル」 をご覧になった方は、この恋の顛末がだいたい想像つくと思うのですが・・・

ドラマと比較するのは監督に申し訳ないのですが、ドラマはストーリー構成も面白くてインパクトがあったので、どうしても先入観のようなものがあって、比べてしまいたくなってしまうのです。

凝縮された時間で描く映画ならではのドラマティックな展開があるのかと期待したのですが、それほどでもなく、あれれという間に終わってしまった感じで、全体的に力強さがなくて、泣くこともできず・・・。

ドラマを見ていなければ、新鮮に映ったかもしれません。 

へミョン(パク・ヘイル)のナンシル(キム・ヘス)に対する一目惚れから始まるこのお話。個人的にはどうもパク・ヘイルとキム・ヘスのカップルがしっくりきませんでした。この 2 人が互いに心惹かれあう、キュンとした切なさみたいなものが、あまり表に出てこないし、そういう路線じゃないのかもしれないのですが、やや消化不良・・・。

セリフが聞き取れないせいだと思うのですが、登場人物のキャラクターがあっさりしていて、しつこくなくていいのだけど、もう少し肉付けが欲しいなぁと思ったり・・・

パク・ヘイルの友人で総督府の日本人 シンスケ役を演じたのがキム・ナムギル。ドラマではよく韓国人が演じる日本人役の日本語がひどいことも多いので、映画ではそういうのは勘弁してもらいたいなぁと思っていましたが、キム・ナムギルの出番はそれほど多くないのですが、日本語も頑張っていて、表情がなかなか良かったです(笑)。

ちょっとネタバレですが、警察に捕まったへミョンを訊問することになるシンスケが、訊問する前にソファに体を投げ出し、何とも寂しげな表情をするのですが、そこが、この作品で一番印象に残ったシーンでした(別にファンじゃないですけど・・・)。

時代が時代なので、当然、対日色の濃いシーンやお決まりの拷問シーンもありますが、基本はメロ路線を貫き、妙なナショナリズムを煽るような描き方にはなっていないのが救いかもしれません。

背景 CG がスケッチ画のようで、私のような素人にまでわかってしまう、大作らしからぬ技術的な粗さもちょっと目につきました。


それにしても、今、韓国の映画館は 「歌」 流行り?

『あなたは遠い所で』 ではスエちゃんが歌い・・・
『モダンボーイ』 ではキム・へスが歌い・・・
『ゴーゴー70』 ではチョ・スンウが歌いまくり・・・
『マンマミーア!』 は大ヒットしてるし・・・

 


Go Go 13th PIFF - Prologue -

2008-10-06 23:48:01 | K-Movie Columns


週末はプサンへ行ってきました~。

映画祭では、イベント会場に足を運ばなかったので、華やかな雰囲気とは無縁で、どこにどんなスターが来ていたのかさえ全く知らず、帰ってきて記事をチェックしたら、私が映画館で 「どよーん」 と沈んでいた頃、あちこちで楽しげなイベントがあったのですねぇ~と、羨ましく(笑)

野外舞台挨拶とかオープントークとか、イベントに参加するのも楽しいのですが、参加しようとすると、映画の上映スケジュール上、2 コマ諦めないといけないので、長期間滞在ならいいけど、短期間だとイベントと映画鑑賞を両立させるのは難しいのです。お気に入りがいれば別ですが~。

レッドカーペットは見たことがなかったので、ちょっとのぞいてみようかと思い、今回は 2 日に出発したのですが、関空発の飛行機がトラブルで大幅に遅れてすっかり気分が萎えてしまい、遅れてもレッドカーペットには余裕で間に合う時間に到着しましたが、別にいいかーとあっさりと諦めて、映画館で一般上映作品を見ました。


金・土はお天気に恵まれたこともあり、去年より人出が多かったような気がします。そのおかげで金曜日のチケット取りは悲惨、惨敗 でした。海雲台に泊まっていたわけではないので、始発で BOX OFFICE に行きましたが、すでに長蛇の列。

第 1 希望、第 2 希望はおろか、第 3 希望作品さえ却下され、第 4 希望がようやく通るぐらいでしたね~。ははは。自力でチケ取りして見ることに意義があると自らを慰めつつ(笑)、まぁ、そんなこともあります

ソウルから来たという日本語の上手な韓国人の男子大学生さんや、日本からいらした女性の方や、アメリカからやってきたカップルと、たわいもない話をしながら、売り切れ番号が発表されるたびに、それぞれ 「はぁぁ」 とため息ついたりしつつ・・・

それにしても、『グーグーだって猫である』 の人気にはびっくり。一番人気だったのではないでしょうか。上野樹里の人気があるようでした。学生さんの見たい映画を聞いたら、『グーグー~』、『歩いても歩いても』、『スカイクロラ』、『おろち』 と日本映画ばかりをあげていたことにちょっと驚きも・・・。


今回見てきた映画は、PIFF 上映作品と一般上映作品をあわせて 11 編(うち韓国映画 10 編)。実質 2.5 日だとこれが限界でした。しかし、韓国映画については、これっぽっちの一握りの作品を以ってしても、商業系大作、独立系にかかわらず、どこか肩に力が入りすぎていて空まわりしているような・・・そんな印象を受けました。

覚書はボチボチと・・・

 

▼ PIFF 上映鑑賞作品

민둥산 (はげ山) / Treeless Mountain  (Korea)
監督:  김소영 / So Yong KIM 

고갈 (枯渇) / Exhausted (Korea)
監督: 김곡 / Kim Gok

그녀들의 방 (彼女たちの部屋)/ The Room Nearby (Korea)
監督: 고태정 / Taejeong GOH 

약탈자들 (略奪者たち)/ The Pit and the Pendulum (Korea)
監督: 손영성 / Sohn Young Sung

푸른 강은 흘러라 (青い川は流れろ)/ Let the Blue River Run (Korea)
監督: 강미자 / Kang Mi-Ja

똥파리 (糞バエ)/ Breathless (Korea)
監督: 양익준 / Ikjune Yang

태백, 잉걸의 땅 (太白(テベク) 炭火の土地)/ Taebaek, Land of Embers (Korea)
監督: 김영조 / Kim Youngjo

Shadows In The Sun (UK/Ireland)
監督: David ROCKSAVAGE


▼ 一般上映鑑賞作品

신기전 / 神機箭  (2)

모던보이 / モダンボーイ

고고70  / ゴーゴー70


個人的に一番良かったのは、唯一見たヨーロッパ作品、イギリス/アイルランド映画 『Shadows in the Sun』 でした。そして、そして、この作品では恒例のイケメン発見 

Good Job