ライオンミドリ la cantine du lionmidori

気の利いたつまみ、おいしいナチュラルワイン、ちょっと珍しいお酒、幸せなチーズ、明日も頑張れる気持ちになるデザート。

オイラが1年間待ち焦がれたロゼのシードル // エッゲル・フランツ/フロリバンダ=沖縄でヴァンナチュール

2020-07-06 11:43:24 | ドリンク/お酒/カクテル


オイラが1年間待っていたナチュラルなロゼのシードル(リンゴで造る発泡酒です)が届きました。
若くから植物学者として大学に勤務し、植物を主体に自然環境、菌、酵母などを、専門的に研究してきたという異色の経歴を持つ
イタリア/トレンティーノの造り手、エッゲル・フランツ氏は大学を退職後、父が続けてきたリンゴ栽培農家を引き継いだことを契機に、
シードルの追及へ没頭していきます。これまで学んできた知識と経験をもとに、薬品類の代わりに多種の薬草からとった煎じ液を利用することで、
果樹では非常に難しいとされる無農薬、無肥料栽培を実践して、完全にSO2(酸化防止剤)の添加を行わないシードルを造りだしました。
元々、研究者肌だったフランツ氏、シンプルにリンゴだけで造ったシードルから始まり、リンゴと一緒に収穫されるカリン(mela Cotagna)を
加えたものや、リンゴ果汁にサンブーカ(Sambuca=ニワトコ)の花を加えて一緒に醗酵させたものなど、年々種類が増えていきましたが
近年、大学で農業の勉強をしていた(お父さんのDNAを完璧に受け継いだ)娘さんも家業に加わり、父娘で様々な探求を繰り広げているそうです。



今回届いたロセのシードルは、果肉の赤いレッドラヴというリンゴを使いピンク色に仕上げたシードルです。
昨年、実験的に造った物がインポーターさんにサンプル的な数で入荷しましたが当然ながら瞬殺/完売、
オイラも来年こそ~と1年間待ち焦がれて今年はゲットできました ( ^)o(^ )



今までリンゴ栽培の傍らでシードルを造ってきましたが、リンゴ栽培農家がシードル造りをするには法的に諸々の問題が出てきたようで、
今年から新たに畑と醸造所の名義を分けることになりました。
醸造所は奥さんの名義となり、エッゲル・フランツからフロリバンダ(奥様の名前)と名前が変わりました。

フロリバンダ(元エッゲル・フランツ)のロゼ・シードル ¥4800-  テイクアウトは¥700引きになります m(__)m

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裏?オイラのB面的なおすすめワイン // ブレッサン=カラット 2015 //那覇でヴァンナチュール

2020-07-03 11:57:05 | ワイン
今までも、そしてこの大変な状況の中でも、様々な形でライオンミドリを応援、アシストしてくださった方々
おかげ様で無事に6年目を迎えられました。本当にありがとうございました m(__)m
皆様方に少しでも幸せな時間を過ごしていただけるよう6年目も頑張ります。

ライオンミドリでは、フランス・ロワールの造り手、アレクサンドル・バンを「この人の造るワインを飲んで欲しくてお店をやってます」等々
オイラの好きな造り手のワインを推してますが、ちょっとした訳ありのため公には推せないが「注文されるとオイラは本当に嬉しい10本のワイン」
みたいなのがあります。6年目なのでそろそろカミングアウトしてB面的なおすすめワインを少しずつ紹介していこうと思います。
1本目は、イタリア/フリウリの8代続く伝統的栽培醸造一家ブレッサンのワインです。



現当主のフルヴィオ・ブレッサン、歯に衣を着せなさすぎる発言や行動のため「フリウリの怒れる巨熊」や「リアル超強いジャイアン」等々
数々の異名をお持ちです。



畑にいない時はほとんど葉巻をくわえているフルヴィオ、大の犬好きだそうです。しかも小型犬!

オイラがブレッサンのワインに興味を持ったいちばんの理由は、フルヴィオがブレッサン家を継ぐ前に
小児ガンの末期の子供たちのセラピストをやっていたからです。
ブレッサンから話は飛びますが・・・実はオイラも末期ガンの方に食事を作るボランティアをやっていたことがありました。
その人は相当なレストラン好きの方で、都内の数々の名店を自分の庭のように楽しんでいた人でした。
「もう外食はできないんだけど、具合の良い時はレストランクオリティーの食事がしたいし
家族一緒に楽しい食事がしたいのだけど、・・・家に来て作ってくれない? 食べたいな~」とオファーされ
オイラも大体の病状は聞いていたので「ホイ、いきま~す」と通い始めました。
メニューはおまかせだったり、リクエストされたり色々ありましたが、ご家庭のキッチンを借りて丹精込めて作ってきました。
数々の皿を運ぶたびに垣間見るそのご家族の幸せそうな時間は、健全な食事や心のこもった料理は人を元気にさせると実感しました。
通うたびに元気になっていく姿をみて、オイラも嬉しくて 奇跡って起きるかも と思いましたが・・・・

あの時に伝えられた感謝の気持ちや数々のメッセージはその後の人生の宝になっています。
オイラの場合は1人だけですが、フルヴィオ・ブレッサンは500人以上の子供と真剣に向き合い看取ったそうです。
そういう経験をした人が造ったワインてどんなだろう? 結構ドキドキして飲んだ感想は「オに濁点がつくようなオー!!」でした。
もちろん最上級のです。たとえば雨が降って嬉しい日もあれば厄介な日もあるように、フリウリの地の自然の環境全てがワインの味に
反映されている、そんな味わいです。

そういうワインがなぜB面のおススメ?の理由ですが、①ラディコンを筆頭に味のキャラも際立った生産者が多いフリウリですが
ブレッサンも相当凄い! 本当に美味しいのですが、例えばオイラが初めてワインを飲んだ時にこれを飲んだら美味しく感じるか考えると
今のように「ブレッサン凄え旨っ」とは思えないので・・・B面です。
②あと結構重要な理由ですが 高いのでおススメとは言い難い    です。



*ブレッサン/カラット2015 ¥8000  ワインのテイクアウトの場合は¥700引きになります。
 地域の伝統的なセパージュのフリウラーノ、マルヴァジーア、リボッラ ジャッラで造られるワイン。
 皮ごとの醗酵、樽熟成、ノンフィルター でボトリング。 オレンジっぽい色調の白ワインです。


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