ニコラ・ルナールは「ロワールの伝説」のような造り手で、年産10000本に満たないワインを洞窟の中で造っていて、
天才、、、とか奇人とか変人と呼ばれている人です。結構な言われようですが彼の造るワインはリスペクトされまくってます。
そんな孤高の天才が、南仏リムーに50ha以上の畑を所有するワイナリー、シャトー・ド・ゴールのコンサルタントをすることになり、
「2021年VTの醸造からリムーでグルナッシュ、シラー、シュナン・ブラン、シャルドネ、ペット・ナット等々を、
シャトー・ド・ゴールのオー ナーのピエール・ファーブルと話し合いながら、少量ずつ造っていく予定なんだけど興味ある?」と、
輸入元ラシーヌの合田さん(ラシーヌ設立以前からニコラ・ルナールのワインを大切に取り扱っていた方です)に
2021年夏に突然連絡が入り、「ニコラ・ルナールvsシャトー・ド・ゴール」なので順調に事が進むはずはない、と判りながらも、
期待せずにはいられない話なので、まだ出来上がっていないワインの購入を決めたそうです。
で、2022年春にリムーで試飲した熟成中のワインは、生産地が違ったとしても、ニコラ作のワインだと合田さんも納得のいくものだった
そうですが、その頃から二人の意思疎通が難しくなってきて、合田さんを介してニコラとピエールがやり取りをすることが多くなったそうです。
で、最初から心配していた通り、2022年の夏に二人の共同プロジェクトは終了してしまいました。
共同プロジェクト解消の2022年夏時点で、ラシーヌが購入を予定していたワインは全てシャトー・ド・ゴールにて熟成中で、
それらのワインの原料となるブドウの栽培にはニコラは関わっていないので、合田さん的に(会社としても)ワインの醸造から瓶詰までだけでも、
ニコラに完結してもらわなければならないので、ピエールとニコラを根気よく説得し、2022年11月にニコラの監督の元で赤ワイン3種
(グルナッシュ1種とシラー2種)の瓶詰めが完遂して、先日無事にリリースされました。合田さんの尽力のおかげです。
ニコラ・ルナールavecシャトー・ド・ゴール 各¥9800