報道写真家から

我々が信じてきた世界の姿は、本当の世界の実像なのか

取材準備:チケット

2005年03月07日 19時31分00秒 | 報道写真家から

 日本にいるあいだ、バンコク行きのチケットが、ずっとポケットに入っている。
 出発日が決まったら、航空会社に電話を入れて予約を取れば、あとは空港へ行くだけだ。
 実に、話が早い。

 取材の行き帰りは、必ずバンコク経由となる。
 日本から直接飛べば、面倒がないはずなのだが、僕の場合はそれができない。日本で買う航空チケットは、期間が短く、シーズンによって値段も異なる。格安航空券は15日から30日FIXがほとんどだ。そんなチケットに合わせて取材するのは、とても僕にはできない。日数を計算しながらの取材では、慌しくて落ち着かない。それに日程どおりに取材などできるものではない。さまざまなトラブルやアクシデントが必ず起こるものだ。そういうことも考えて、現地滞在を2ヶ月はみたい。しかし日本では、90日オープンというチケットはそんなにはないし、料金もかなり高い。

 でも、バンコクへ行けば、60日、90日、半年、1年といったチケットが、たいへんリーズナブルな料金で手に入る。シーズンによる値段の差もない。
 バンコクのドムアン空港がアジアのハブ空港として認知されているのは、そうしたソフト(チケット)の充実もあるのではないだろうか。ハードとともに、幅広い要望に応えられるソフトがあってはじめて、ハブとしての価値を持つように思う。日本の場合、器も貧弱だが、ソフトはもっと貧弱だ。これでアジアのハブになろうというのは、ちょっとおこがましい。その点、バンコクはハード、ソフトとも完璧といってよい。

 すでに40~50回はバンコクに降りたっているだろうか。
 滞在日数は通算・・・さっぱりわからない。
 いっそ、住んでしまった方が手っ取り早い。
 いつか実現したいと思っている。
 バンコクは大都会だが、なぜだか妙に落ち着く。

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