ライア-(竪琴)大好き!~Tomoko Leier Salon へようこそ♪~

ライアー(竪琴)奏者の三野友子です。ライア-や日常生活のこと、あれこれを気ままに綴ってます♪

オカロラン生誕350年♪

2020年03月09日 | おんがく日記
今年はアイルランドの最後の吟遊詩人と言われている、
オカロラン(Turlough O'Carolan)の生誕350年です。
今年はベートーベンの生誕250年でもありますが、
ベートーベンよりも100年も前、オカロランはアイルランドで
ハープとともにパトロンの元を音楽を奏でながら旅をしていました。

オカロランの曲はライアーでも演奏されることが多いので、
名前だけは見たことある!という方もいらっしゃると思います。

オカロランは当時ヨーロッパで大流行した「はしか」にかかり、
一命をとりとめたものの後遺症で18歳の時に失明してしまいます。

その後ハープ修行の奉公を3年した後に独立して、旅回りの吟遊詩人となります。
持ち前の明るい性格と彼の奏でる美しいメロディのおかげで
彼は当時のアイルランドの人気者になっていきます。

彼が残したメロディは残っているだけでもおよそ、200曲も。
オカロランはユーロ通貨統合される前のアイルランドの50ポンド札にハープを演奏している姿が描かれるほどです。

私はドイツでライアーを弾き始めてから初めてオカロランのことを知りました。
音楽初心者の私がライアーを弾き始めて、全然何もわからないまま、
偶然に買ったアイリッシュハープCDにオカロランの曲が収録されていました。

最初はきれいな曲だな~と思いながらも、誰の曲なのかなど認識することができませんでしたが、
その後、別のCDでオカロランの曲にまた出会ったり、楽譜を見つけたり。
そして、彼の生い立ちを書いた文章に出会ったときに(ドイツ語で書いてありましたが)その数奇な運命を知り、ますます彼のことが好きになりました。

私が自主制作をした「ライアーのおくりもの」というCDの1曲目は
オカロランの「ブリジットクルーズ 4番」を収録しました。
それはもう15年も前の事でしたが、
当時「ハープとチターのサイト」というHPに音源を掲載していただきました。
こちらからお聞きいただくことが出来ると思います。
http://www.musical.jp/harp/snd/L1.htm

この曲は私の大切な原点となる曲で、
この曲を弾くと、ライアーを弾き始めた頃の純粋でひたむきな自分を思い出します!
 
今年はオカロラン生誕350年!たくさんオカロランを弾きたいです♪
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