![]() | スローカーブを、もう一球 (角川文庫 (5962)) |
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角川書店 |
昭和56年(1981年)、私の母校、高崎高校は「春の甲子園(選抜大会)」に初出場を果たしました。その出場に至るまでの物語を表題作とする本書は、第8回角川書店日本ノンフィクション賞受賞。スポーツ・ノンフィクションというジャンルを確立した作家、山際淳司さんの代表作でもあります。
山際さん独特のクールな視点で描き出された、「タカタカ」のエース川端俊介さんのどこか飄々とした姿は、熱血や感動でひとからげにされがちな高校スポーツのリアリティを伝えています。
それから31年。今年、わが高崎高校は2度目の「春の甲子園」出場を果たしました!
「タカタカ」再びの快進撃。もし山際さんがいたなら、今度はどんな物語を描き出してくれたのでしょうか。1995年、山際さんは46歳という若さでこの世を去ってしまいました。
続『スローカーブを、もう一球』を読みたかった!――そう思うファンは少なくないはずです。