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司法書士 岡住貞宏の雑記帳

スローカーブを、もう一球

2012-04-03 23:26:14 | 本の紹介
スローカーブを、もう一球 (角川文庫 (5962))
クリエーター情報なし
角川書店


 昭和56年(1981年)、私の母校、高崎高校は「春の甲子園(選抜大会)」に初出場を果たしました。その出場に至るまでの物語を表題作とする本書は、第8回角川書店日本ノンフィクション賞受賞。スポーツ・ノンフィクションというジャンルを確立した作家、山際淳司さんの代表作でもあります。

 山際さん独特のクールな視点で描き出された、「タカタカ」のエース川端俊介さんのどこか飄々とした姿は、熱血や感動でひとからげにされがちな高校スポーツのリアリティを伝えています。

 それから31年。今年、わが高崎高校は2度目の「春の甲子園」出場を果たしました!

 「タカタカ」再びの快進撃。もし山際さんがいたなら、今度はどんな物語を描き出してくれたのでしょうか。1995年、山際さんは46歳という若さでこの世を去ってしまいました。

 続『スローカーブを、もう一球』を読みたかった!――そう思うファンは少なくないはずです。