三笠宮家の彬子さまのご著書を拝読し、その飾らないお人柄に触れ、
いつかこの本を片手に京の道を歩いてみたいと思うようになりました。
新装版『京都 ものがたりの道』(著:彬子女王 2024年)
お若い方に申しますが、「女王」とは天皇直系の女性の曽孫(ひ孫)以降の称号で、
彬子さまは大正天皇のひ孫様にあたりますので「彬子女王」となり、敬称は「殿下」。
ちなみに天皇の子供と孫(女性)は「内親王」であり、
愛子さまは今上天皇のお嬢様、
佳子さまは今上上皇のお孫様でいらっしゃいますので称号は「内親王」。
いずれも敬称は「殿下」です。
「京都」という街は「道」から成る。
この書き出しで始まるご本は、ガイドブックとはひと味もふた味も違い、
暮らしてみて初めて知ることや気づくこと、季節の移り変わりや人のぬくもりが、
京都の街を縦横に走るたくさんの「道」を通して、温かな文章で描かれています。
札幌育ちの私にとって、碁盤の目のような京都の街はとても歩きやすいのですが、
通りの名前を聞いただけでは位置関係が分かりにくいのも事実。
そこで、わらべうたの登場です。
北から順に「姉 三 六角 蛸 錦」 (お歌には前後ありますが、今日のルートだけ)
「姉小路通」 NHK京都放送局
「三条通り」 京都銀行(最近まで みずほ銀行)辰野金吾の建築を解体し再現
「六角通り」
「蛸薬師通」
「錦小路通り」
「三条通り」に戻り、ご著書に倣って「烏丸通」から東を目指します。
実はこの道、レトロなビルが建ち並ぶ魅力的な街並みなんです
「文椿ビルヂング」(大正9年 旧 西村貿易店)
「中京郵便局」(明治35年 現役の郵便局)
「京都文化博物館別館」(明治39年 旧 日本銀行 京都支店 辰野金吾)
ホテル TSUGU京都三条(大正3年 旧 日本生命 京都三条ビル 辰野金吾)
SACRA ビル(大正5年 旧 不動貯金銀行 京都支店)
「家邊徳(やべとく)時計店」(明治23年 登録有形文化財)現在は婦人服店
1928ビル(昭和3年 旧 大毎新聞 京都支局 登録有形文化財)
上の星マークの中が社名の「毎」を表現しています。
近代建築を眺めながら、ご本のように烏丸通から三条通りを東へと歩きますと、
やがて鴨川に架かる三条大橋に到着します。
ここは、東海道五十三次の起点である お江戸日本橋からの終点でもあります。
いまごろは、きっと桜が美しいでしょうね。
お読みくださいまして、ありがとうございます。
六角通を入った所の いけばな発祥の地 六角堂 に、
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