7/16 Tue.
移動中のラジオCMで、県内のゴルフ場が「若者支援」していることをPRしているのが耳に入り、当を得たセールスと感じました。
聞けば このゴルフ場(塩嶺CC)は、40才「以下」の来場者に対し、貸しクラブを無料にするなどのサービスを実施しており、CMの最後には「若いプレーヤーのご来場を 心よりお待ちしていま~す!」と明るく結んでいました。
華やか(に、見える)ゴルフ業界ですが、その「若者離れ」は深刻な状態にあるそうです。
現下の「ゴルフ景気」は、60歳以上のシニアが支えているのが実状で、このまま「プレーヤーの高齢化」が進めば、ゴルフ場の経営そのものに黄色信号が点(とも)る、とも言われています。
そして、一部報道では、今の若者の「ゴルフ離れの理由」が、ただ単にゴルフが嫌いなどという単純なものでないことも伝えられていました。
・金銭的余裕が無い。クルマも買えないのに、ゴルフなど とても行けない。
・ゴルフをする時間的余裕がない。平日は会社、休日は家庭サービスで忙しい。
・会社の人(上司)と行きたくない。休日くらいは自由にさせて。
・4人一組で一日過ごすのが煩(わずら)わしい。無用な気を遣いたくない。
等々
何だか、この「やらない理由」は、そのまま「現代の若者事情」を投影していると思わされたところです。
世間様が思う以上に、若者は大変な状況にあり、日々の生活に汲々とさせれれているのかもしれません。そこに「上司との付き合いが苦手」などの個別事情も加わり「ゴルフはやらない」傾向に走るに至ったのではないでしょうか。
現在の社会では、さまざまな社会サービスの支援の対象は あくまで「高齢者」であり、若者を初めとする現役世代は あくまで「支援する側」となっています。
しかし これからは、高齢者だけを支援し その原資を現役世代に頼りきりにするのではなく、日々を必死で働く若者にも光を当て、何らかの支援を行なうようにしなければ、社会全体が保(も)たなくなってしまうのでは、と、かかる「ゴルフ事情」を見て思うに至ったものでした。
※私の言う「若者支援」は、単なる「甘やかし」ではなく「社会活動のための いわば最低限支援」を指します。
去る日、とあるゴルフ愛好家(60才)との会話の中で、氏が「ゴルフは人間関係を構築するのに最良のスポーツ。オレも、当時苦手だった上司と一日プレーしたら一気に打ち解けて、それから勤めが楽しくなった。」と述懐していたのを思い出しました。
このゴルフ場の「若者支援」のように、社会全体が「これから」を担う若者を温かく見守り、ひいては将来社会が あらゆる意味で「元気」を維持したまま発展してくれることを願って止まない者の一人です。