倉野立人のブログです。

日々の思いを、訥々と。

一夜のドキュメンタリー

2019-03-23 | 日記

 3/22 Fri.

 

私だけではないでしょう。前夜の 「イチロー選手が引退表明」 の報道に驚き、そして敬意を表したのは。

 

 

言うまでもなく、野球界の稀代のスーパースターであるイチロー選手は、日米のプロ野球界において数々の金字塔を打ち立て、その 「記録」 だけでなく、私たち野球ファンの 「記憶」 に残る名選手です。

 

イチロー選手を巡っては、さまざまな名場面がありますが、何と言っても私は、2009年開催のワールドベースボールクラシックでの韓国との決勝で、同点となった10回表2アウト2,3塁の場面で劇的な勝ち越しタイムリーヒットを放ったシーンを忘れることはできません。

 

 

で、私がこの場面が特に印象深いのは、この大会は 他でもないイチロー選手が絶不調で、苦しみに苦しんだ末、最後に結果を出したという、何というか 「生みの苦しみ」 を伴っての劇的タイムリーだったからこその 「印象深さ」 なのでした。

 

いかに天才といえども挫折があること、そしてそれはきっと乗り越えられることを体現してくれ、われわれ国民は大きな勇気[励まし]をもらったのでした。

 

 

 

 

一方、ここ長野市においても、遡ること2000年、長野冬季五輪大会の開閉会式会場であった長野オリンピックスタジアムの野球場としてのこけら落としに開催された西武vsオリックスのゲームで、あの松坂大輔投手とイチロー選手が対戦していました。

 

その後 ほどなくしてイチロー選手はアメリカへ旅立ったことから、国内における貴重な対戦となったことは後に伝えられています。

 

 

名選手の、突然ともいえる引退劇に触れ、栄光の陰にある挫折と それを超えるための努力、また地元との縁など、さまざまに思いを巡らせる機会をもらった、一夜のドキュメンタリーだったのでした。