倉野立人のブログです。

日々の思いを、訥々と。

軽井沢スキーバス転落事故から6年/コロナ発生報告

2022-01-17 | 日記

去る2016年に発生した 軽井沢町管内の国道18号線でのスキーバス転落事故から6年が経過した1月15日、遺族の方々や関係者が一同に会し 現場付近に建立された「祈りの碑」で追悼の祈りを捧げたことが報じられました。

 

 

 

この追悼の集いには 大きな意義があったことが感じられました。

報道によると この日の集いには、ご遺族の呼びかけで ご遺族のみならず、ややもすると相反(あいはん)する立場の行政関係者をはじめ、バス業界や旅行業界などの いわゆる業界団体の関係者も共々に参加(参列)し、追悼式に先立ち「安全を誓い合う集会」を開いたとのことなのです。

事故を単なる事故で終わらせず、関係する全ての者たちが 再発防止を誓う(果たす)大きな契機とすべき。との ご遺族の大局に立ったお考えが反映されたものとなっていました。

ご遺族の悲しみは海よりも深いものでありますが、その悲しみを胸に留めたうえで 社会全体の安全を期して関係者の集まりをはかり、実際に顔を合わせた中で安全を誓う。

このご遺族の ご英断ともいえる「集い」の企画は、事故を単に風化させてはならないという いわば悲しみの裏返しとも申せます。他のどんな啓発よりも説得力のあるものとなったことでありましょう。

ご遺族の一人は「バスに限らず、トラックやタクシーや自転車に乗る人まで全ての人が われ先にと(他を押しのけて)進むのではなく、周りに配慮した余裕のある運転をしてほしいです。そうすることで事故は必ず減っていくと思います。」と述べておられたのが印象的でありました。

 

スキー観光立県でもある長野県においては、これまでも 青木湖スキーバス転落事故(昭和50年 1/1)・犀川大安寺橋バス転落事故(昭和60年 1/28)などの大事故が発生しており、私たちは その都度に驚きと悲しみを新たにしてきたところです。

 

犀川大安寺橋バス転落事故(昭和60年 1/28)

 

 

今回、初めてとなった ご遺族と業界団体関係者の合同による追悼集会…これが大きな契機となり 二度とこのような事故が発生しないよう、それぞれの立場で不断の思いを期してくれることを願うばかりであります。

かくいう私も、かつて自動車運転において重大な過失をした者として 改めて自覚(自戒)の念を新たにいたすところであります。

 

 

 

◆コロナ禍レポート

1月16日(日)、全国で 過去2番目の数となる 2万5,658人の新型コロナウィルス陽性感染者発生が報告されました。

通常、日曜休日は 感染者数の報告が少なくなる傾向にありますが、昨今の〝オミクロン禍〟においては、それも関係なく感染者数が伸(の)しているようです。

 

 

 

長野県においても232人を数え、4日連続の200人超えとなっています。

ローカルニュースで 自治体ごとに感染者が発生した市町村に色を付けているのを見れば、ほぼ真っ赤。ほとんどの市町村でコロナ陽性感染者が発生していることが判ります。

 

 

 

そんな中でも、残念ながら 筆頭は長野市。この日も46名の陽性感染者発生が報告されました。

その詳細は 下記の表のとおりです。

 

 

 

なお、この日の報告で 長野市内の2つの学校と1つの児童福祉施設で集団的感染が発生したことが報告され、コロナ禍(オミクロン禍)の毒牙が 幼気(いたいけ)な子どもの社会(学校)にまで及んできていることが伝えられました。

今後、3施設で150名に及ぶ接触者の調査が行なわれるとのこと。その調査結果も注視されるところです。

 

 

 

この日(15日)の表でも、10人の「10歳未満男女児」の感染者があります。

さらに気になるのが、それらの人(10歳未満)に 当然ながら複数人の濃厚接触者=同居者がいるところ…この状況から それぞれの陽性感染者発生についての今後の〝家族内感染〟が憂慮されるところです。

また これと逆のケース…家族内で大人が感染して子ども(10歳未満男女児)に移し、その子が登校してクラスメイトに移してしまうこともあることから、かかる さまざまな状況の中においては、感染の悪しき環(わ)をどこで断ち切れるか 非常に難しいケースが重なり合っていると言わざるを得ません。

 

こんな状況は 一体いつまで続くのか…「オミクロン株は軽症かつ短期で治る」との前振りでしたが、事態は それほど簡単に解決するとは思えなくなってきました。

 

 

 

 

◆追記

そんな中 私たち信州人は、せめてもの県内での明るいニュースとして 大相撲初場所の「御嶽海関」の快進撃に縋(すが)りたいところであります。

 

 

 

「次こそ大関」と言われて何年…周囲の期待を裏切り続けてきた郷土力士「御嶽海関」が、今場所は 無傷で勝ち越し一番乗りを果たし「今度こそ(来場所こそ)は」の期待を含んで 初場所を大いに盛り上げてくれています。

勝ち越し後のインタビューでは、いつもは軽口の一つも叩く関取も アナウンサーの誘い水にも乗らずに慎重な言い回しに終始し、今場所の集中ぶりを裏付けることとなっています。

何かと厳しく、日々なかなか良いニュースが聞かれない中、御嶽海関の活躍は 私たちにとってせめてもの光明となっています。

いよいよ後半戦。懸案の集中力を切らさずに 関取らしい好相撲を期待するところです。