倉野立人のブログです。

日々の思いを、訥々と。

言葉ひとつで Ⅱ

2019-05-05 | 日記

5/4 Sat.

 

用事の行き帰りにバスを利用したのですが、その折りに「違い」を実感することに。

 

行きのバスの運転手は、言葉をほとんど発さず 車を運行させます。

おそらく発車時に義務づけられているであろう一言も「・・・ッス。」と非常に聴き取りにくいアナウンスに。

それどころか、停車時に利用者から何らか問い合わせされると「ンなもなぁ知らねえ」と吐き出す始末、これには私だけでなく他の乗客もカオを見合わせていました。

 

 

対して帰りです。

行きの運ちゃんより明らかにベテランの運転手さん「ご乗車ありがとうございます。」と明るくアナウンスされます。

発車の際も「クルマが動きます。ご注意ください。」と言葉を添え、降車時には「ありがとうございました。またご利用ください。」と、爽やかに乗客を送り出してくれていました。

 

 

この違いは何でしょう?って、言うまでもなく「言葉ひとつ」ですよね。

行きの運ちゃんの所作からは、何というか「思いやり」が感じ取られず、運転そのものも荒っぽく感じられるほどの粗暴さが伝わってきて、何だか残念な印象ばかりが付きまといました。

それに比して帰りの便の運転手さんは、接客・運転すべてに「気配り」がにじみ出ており、私も含めた乗客に安心感を与えてくれていました。

 

この両者は、運転手としては確かに義務を履行していました。

しかし、そんな中で生じた「差」は「言葉ひとつ」だったのです。


「言葉ひとつ」は、ときに周囲との関係を、魅力的にし、ときにブチ壊してくれたりもします。

この日の二人の運転手さんは、その象徴的な事例を示してくれました。

 

 

 

業務?は違えど、私としても大いに勉強になったひとときでした。