倉野立人のブログです。

日々の思いを、訥々と。

東京五輪へ向け、デンマーク水泳チームが長野市で事前合宿中

2021-07-14 | 日記

東京五輪2020大会を控え、長野市では「デンマーク競泳チーム」が事前合宿を行なっています。

 

 

 

これは、2018年に 長野市がデンマークを「ホストタウン」として受け入れることを覚書(おぼえがき)として交わしたことに由来するもので、長野市では今大会においても 選手団を(事前合宿に)受け入れることで、本番直前のコンディション調整に寄与するものです。

庁舎の特設コーナーには、アスリートの活躍を願い 併せて歓迎の意を込めて、デンマーク競泳チームを紹介しています。

 

 

 

このことは、長野市のHPでも紹介されています。

 

 

長野市HP/デンマーク競泳チームの事前合宿について

         ↓

https://www.city.nagano.nagano.jp/site/kouhounagano/475125.html

 

 

 

デンマーク競泳チームは 2018年から機会に応じて長野市を訪れ、市内東和田にある「アクアウィング」を練習拠点として合宿を行なってきました。

 

(アクアウィング)

 

 

 

過去2回に亘って長野市を来訪した模様は、コーナーの中で写真を添えて展示されています。

 

 

 

これまで来訪した際には、善光寺を訪れたり、

 

 

 

市内の小学生と交流を深めたりと、競技以外の面でも長野市(市民)との交流を深めていたことが伝えられています。

 

 

 

しかし、現下は「コロナ禍」の中…これまで行なわれてきた市民との交流はもとより その行動も大きく制約され、選手や関係者の行動範囲は 練習会場⇔ホテルとの往復に厳に限定されることとなっています。

これは、日本での開催という貴重な機会において「国際交流」という二次的な「五輪効果」が期待されていた中 非常に残念なことではありますが、新型コロナウィルスの感染力の恐ろしさをもってすれば 万(ばん)やむを得ない措置と申せます。

 

なお、デンマーク選手団と関係者は、来日前にワクチン接種を受け 合宿中は毎日PCR検査を受けることになっており、そのコロナ対策は 長野市HPでも紹介されています。

 

 

 

長野市においては、現下のコロナ禍の中で 外国人選手団を受け入れることについては、事務方で議論が行なわれたとのことでありますが、その中では 1998年の(冬季)五輪開催市としては いわゆる「アスリートファースト」の視点で、本番を直前に控えた選手のコンディションの維持に貢献すべきとのことを念頭に、受け入れに際しては 一切の市民との接触を避ける厳しい措置を講ずることで、選手→市民への感染はもとより 市民→選手への感染もゼロに止(とど)めることが可能であるとの判断で(受け入れを)実現したとのことであります。

 

 

私(だけではないでしょうが)は、今回の コロナ禍に見舞われた中で開催される「東京五輪2020」においては、さまざまな影響を受ける人が居られる中、選手自身も大きな皺(しわ)寄せを受けたものではないかと拝察するところです。

アスリートは、その持てる実力…ときにそれ以上の実力が本番でいかんなく発揮できるよう、大会(この場合は東京五輪2020)に照準を合わせて 血のにじむような練習を重ねてきました。

それが「コロナ禍」という不測の事態で1年に亘って延期されることとなり、その張りつめたモチベーションを もう1年キープしなければならなくなりました。

競技によっては 選手の選考をもやり直しとなり、そのために もう一回ピークを作り直さなければならなったことで、再エントリーを断念した選手もいたことも伝えられています。

 

そのうえで、コロナ禍は収束するどころか 高止まり傾向が続く中、延長開催については その是非が問われると同時に「有観客か無観客か」の検討が、アスリートのため「以外」の価値観で議論されるなど、およそ「アスリートファースト」にはほど遠いまま これまでに至っているのが実際のところでなはかったか、と。

 

私は、今回の延長五輪は 当初から「無観客」で行なわれるべきと考えていました。

その代わり、メディアの撮影技術を駆使し 会場で観る以上の臨場感をテレビ等を通じて発信し、家に居ながらに迫力ある大会風景を味わえるよう、早いうちに企業努力をメディア各社に依頼するべきではなかったか。

しかし 政府を初め(というより政府自体)関係者は、往生際が悪いと言われるほどに「有観客」にこだわりながら時間ばかりを費やし、あげく 世論や専門家の意見に押される形で、首都圏をはじめ多くの会場で「無観客」を渋々決定し、現在に至っています。

この「朝令暮改」の姿勢は、多くの関係者に 新たな負担と犠牲までも強いることになってしまったのは残念に他なりません。

 

しかし、時間だけは粛々と流れ「五輪本番」は スグ目の前に迫っています。

聞けば、長野市で事前合宿を行なうデンマーク競泳チームの中には さきの大会におけるメダリストも在籍しているとのこと、そんなアスリートたちには ここ長野市で事前合宿を行っなたことをも糧(かて)とし、本番においても 持てる力を存分に発揮してもらいたいと期待を寄せるところであります。

 

1年もの延期を余儀なくされた「東京五輪2020」は、どのような〝成果〟をもたらしてくれるのでしょうか。

総理の言葉から「コロナに打ち勝った証とする」の力強いメッセージがいつの間にか消え、彼ら(政府)の望まぬ「無観客試合」が現実のものになった今、それでも 各国のアスリートたちは 自らの競技人生を賭けて本番に臨むのです。

そんなアスリートの「純度」に 別の価値観をもって水を差すようなことの無いよう、選手であろうがボランティアさんであろうが観戦者であろうが五輪に直接関係の無い人であろうが、全ての人々の感染リスクをゼロに保つべく万全を期したうえで、真の「アスリートファースト」の実現に全力を尽くす…それこそが いま関係者に求められていることでありましょう。