5/10 Fri.
ここのところ、身体が重く感じられ 疲れも取れにくい状態になっています。
不定期に夜勤に従事しているための寝不足が主原因とは思いましたが、それでもと調べてみると「身体の酸化」にも原因があるのでは・・・と思わされたところです。
身体の酸化は「酸化ストレス」という形で現れ、それはさまざまな不調の要因につながるそうです。
大気中には、約20%の酸素が含まれており、生物はこの酸素を利用し生命活動を維持しています。
その酸素は、主に食品の摂取を通じて体内に取り込まれ、やがて「活性酸素」に変化します。
活性酸素は、身体の形成や維持にに欠かせない胞伝達物質や免疫機能として働く一方で、過剰な摂取や偏った摂取は かえって細胞を傷つけ、ひいては癌(がん)や心血管疾患ならびに生活習慣病など様々な疾患をもたらす要因となるそうです。
それを防ぐために ヒトの身体には、活性酸素の「傷害」から防御するための「抗酸化防御機構」が備わっていますが、いわば悪玉活性酸素の量が抗酸化防御機構を上回ったときに「酸化ストレス」につながるそうなのです。
過剰に蓄積され「酸化ストレス」の要因となった悪玉活性酸素は、前述のとおり 老化・癌・生活習慣病の要因となるところですが、基本的に活性酸素は、体内の免疫機能や感染防御の重要な役割を担っていることから、体調がすぐれないからといって 活性酸素を消去すれば良いという安易な考え方は禁物とのことです。
そんな微妙なバランスを保ちながら体調維持に機能する「抗酸化防御機構」は、活性酸素の産生を抑制したり、生じたダメージの修復・再生を促すコントローラーの役割を担っています。
つまり、活性酸素を適度に維持したうえで良好な体調を保つ(酸化ストレスの予防)には、かかる「抗酸化防御機構」の維持が肝要ということになり、それには、ビタミンC・ビタミンE・カロテノイド・カテキンなどの栄養素の摂取と共に、喫煙や多量の飲酒を控えること、また酸化しやすい食品の摂取を抑制することなどが求められるそうです。
したがって、日頃から バランスの取れた食事、適度な運動習慣ならびに十分な睡眠により抗酸化防御機構を良好に保つことが酸化ストレスを防止するためにも重要、とのことです。
ごく一般的な結論ですが、やはり そこに行き着くか、といったところですね。
ヒトが生命を維持するために欠かせない「酸素」が、ときに体調を脅かす要因にもなるというのは、何だか皮肉なハナシとも取れるところですが、何ごとも「過ぎたるは及ばざるが如し」というところでしょうか。
昨今の疲労感に伴い 改めて知ることになった「酸化ストレス」これから暑くなる時期を控え、自らの体調維持のために見直すべきことの多々あることを再認識させられたところでした。
読者?のみなさんもそれぞれの身体の「酸化ぐあい」を推し量った上で、どうかご自愛くださいませ。