要となる智を継ぐもの

株式投資についてつらつらと書くブログ(走り書き)。誤字脱字錯誤に計算間違い多数。補正・修正は読み手側でしてください。

へっぽこ企業をポートフォリオから弾くすべはあるのか。

2011-01-30 00:21:29 | 投資日記
ポートフォリオを完全無欠な企業群で構築する事は出来るのだろうか…。

恐らくない。多分ないと思う。企業は生鮮食品みたいなもので、いずれは腐る。(そして忘れた頃に蘇る。)どんな企業でも一歩間違えばヘッポコになりかねない。企業は潜在的にヘッポコなのだとも思う。私はコカコーラでさえヘッポコになりえると思う。と言うかバフェット購入前とかはかなりヘッポコだったし。ディズニーもそのうちヘッポコになるだろう。

購入時はパーフェクトだと思っていた銘柄群も時間を経るにつれて劣化していく事は投資家ならば誰でも分かると思う。「こんなはずでは無かった」と思いポートフォリオを分解して心機一転、新たなパーフェクトだと思われる銘柄群で再起する。この繰り返し。ご多聞に漏れず私もそう。願わくば、回数を重ねる毎に精度が上がっていればと思うが、測る術も無し…。

直近だとエイジス。

私はエイジスに数年前から投資しているけど、投資時に事業の分析内容を読み返すと、別段大きく読み外しているわけではない。技術的いもRFIDの浸透はまだまだ先の話だし、競合は極小で全然追いつけないレベル。棚卸に関してもビジネス上、必要な行為なので確実に需要は見込める。客が従業員を使ってやらせるよりも効率的にアウトソースできるのであればエイジスに発注するのは至極当然。余剰人員の消化に一時的に発注が無くなっても、長期的には鞘に戻るだろう。

これらは数年前から変わっていない事実(多分)。しかし、実際の所は、想定外の駄目駄目な所が出てくる。ちょっとコスト構造をいじっただけでこの有様。こんなミスが何度も続けば赤字にもなりかねない。PBR1倍程度で赤字何てやられた日には投資家としては割が合わない。まぁ、赤字になれば社長も相応の対応をするのだろうけどね。ってこういう安い想定が実を滅ぼすのか…。

それにしても脆い。利益は儚い。脆い脆い。ちょっとした事ですぐ壊れる。

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5 コメント

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あるある (あつまろ)
2011-01-30 17:47:41
kyorosukekeさん、こんにちは。

長期投資のあるあるですね。

わたしもエイジスに投資しようかと思いました。結局はブレーキをかけて止めましたが、ほんとこういうことはよくあります。

そして、私は本当に失敗から学ぶことができているのか・・・心配になります。
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Unknown (きょろすけ)
2011-01-30 22:55:03
あつまろさん、こんばんわー。

不況だから仕方が無いのかもしれませんね、でもおっしゃられているとおり、多いかも…

特に定期的な契約で回しているビジネスは一度値下げをしてしまうとなかなか回復が難しいと思われます。年次更新でその都度、価格改定を行っているのであればまだ見込はありますが、早々に言い出しにくい状況だと思います。特にこの会社はこれで赤字になっているわけでもないので、まぁ、丸々株主側が呑みこめば会社としては痛みは少ないので…。

ここで売ってしまえば負け確定、もしかしたらこのまま復調してくるかも…なんて思ってしまいもしますが、あまり期待はかけずに置きます。

こう言う勉強代もチリも積もれば山となってかなりのコストになりかねないので、完全に個別銘柄投資は撤退して愚直に指標ベースでの投資に切り替えようかなぁと思ったりして…。


私が今回の投資から学んだ事は、期待を掛け過ぎるなと言う点でしょうか…優良ビジネスモデルも小手先一つであの世生きみたいな…?
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Unknown (Unknown)
2011-01-31 17:49:30
投資家が分析を誤るのもそうですが、経営者の資本配分の誤りが一番多いのではないかと思います。

投資家の事を完全に考える企業が、BPS割れになったりするような事態は考えられないのですが。株主の事を一番に考えるような理想....

実際そんな企業はないのですが。

多くのバリュー投資家の失敗として事業の予測を誤るより経営者が正しく動いてくれるという事の予測を誤っているほうが度合いとして大きいのではないでしょうか。大抵正しく動いてくれない。それは常に予想以上に。

歴史上株式投資には東インド会社の頃より委託者リスクは無視出来ない存在です。
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Unknown (Unknown)
2011-01-31 17:54:58
僕が主張したいのは、利益の儚さよりも委託者リスクのほうが遥かに危険なんじゃないかってこと。あまり意識されてない。

そりゃーもちろん利益も儚いのですが。
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Unknown (きょろすけ)
2011-01-31 20:53:59
>多くのバリュー投資家の失敗として事業の予測を誤るより経営者が正しく動いてくれるという事の予測を誤っているほうが度合いとして大きいのではないでしょうか。大抵正しく動いてくれない。それは常に予想以上に。

同意ですね。社長は投資家の思うようには動いてくれない。本当に、経営権を奪取しない限りは期待リターンの測定もままならない…。
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