資産1000億を目指すブログ

2065年までに1000億目標。株式投資についてつらつらと。誤字脱字錯誤に計算間違い多数。補正・修正は読み手側でして。

序列上位と下位のリターン差:つづき

2024-06-23 13:13:23 | 投資日記
だからといって盲目的に序列上位、業界トップを買えばいいかっていうとそう言う訳でもない。
あくまでも業界トップはそういう傾向があるというだけ。

そして結局のところ業界動向にも左右される。
安定業界なのかシクリカル業界なのか、成長業界なのか成熟業界なのか衰退業界なのか。
業界内の競争は激しいのか。それとも各企業が独立してて各々独占市場みたいなものを持ってるのかとか(医療機器とか電子機器とか半導体製造装置とか、そういうのみたいな)。

結局のところ、その企業と属する業界によって左右されるって感じかな。
じゃあどこを見ればいいのかというと、過去。だろうなぁ。過去を見れば大体わかる。
行ってみれば履歴書とか逮捕歴とか経歴書とかそういうの。信用情報みたいなものか。
企業の過去、業界の過去。これらをあたる事。

業界過去はその業界の歴史も併せてみる。具体的には何年前に勃興して成長期はどのくらいで今はどのあたりにあるのか。
成長、成熟、衰退、どこかとか。成長期ならばどこまで余地があるのか。フェルミ推定で大雑把に予測する。
成熟業界なら衰退はどういう原因でいつごろから始まるのかとか。

凡そその業界や現在のプレイヤ―が業界で頭角表し始めてから何年たってるか。その期間と同じ分だけ過ぎたら衰退突入と考えておけばいいかな。
より保守的には1/3掛けとかしておくといいかもね。後はその産業が何を代替して生まれたのかとか。遅かれ早かれその逆をやられるから。
自動車なら馬車とか牛車とか脚とか。自動車が生まれて120年位なので、まぁ120年くらいは続くんじゃないか。はやいと40年くらいで代替されるかもね。
また自動車の中でもガソリンから電気に移行するタイミングで相当入替が発生する可能性もあるとか、そういうのもケースバイケースで織り込む必要性もある。

永遠に続く繫栄業種なんてものはないんじゃないかな。コカ・コーラだっていずれダメになる。ジレットもダメになる。
例えば素晴らしい企業でリグリーなんてあげられてるけど。ガム市場が縮小したらおしまいでしょ。
日本でガム市場は四半世紀で相当シュリンクした。あれと同じようなことが起こったらおしまい。
コーラもしかり。タバコみたいなレッテル張られて規制扱いを受けたら半世紀位で消滅させられるかもしれない。

まぁとにもかくにも、永遠なるものはないけども、中期的には盤石な勝ち馬に乗っておこう。
乗ったらすべて忘れてしまいましょうって感じか。

序列上位と下位のリターン差

2024-06-23 11:56:54 | 投資日記

一生、月5万円以上の配当を手に入れる! シニアが無理なく儲ける株投資の本


老人向けの本読了。まぁ色々突っ込みたいところはあるけども、
この本の大事な所は『業界トップの高配当銘柄だけ買っとけ』。これ。

この本を手に取ったのも、この『業界トップ』に絞っているところね。

自分は業績安定銘柄に絞ってPF組んでいる。
定量的に業績のブレ幅が少ない銘柄のみ検討してる。
で、結局そういう銘柄、定性分析や会社の詳細見てみると業界トップ級だったりする。
もしくは特定商品のマーケットシェアが凄い高いとか。
逆に言えばそういう観点からひっかけても同じような銘柄を抽出できるだろうなと思ってね。

で、まぁ実地検分してみようということで自動車業でみてみた。2004年から2024年の間の累積リターンとその内訳。
序列トップのトヨタと序列中位の日産、序列下位のマツダの例。細かい計算はしてない。
配当とか年平均そのまま累積したもの。電卓も使わないでざる勘定なのであらかじめご容赦。

①トヨタ
比較的安定している。たまにシクリカルでやられるけどね。
配当は平均2.4%(20年間累計でおよそ50%)。自社株買いで20%株券償却、営利成長は3倍。合計で400-500%程度。

②日産
トヨタとマツダの中間的立ち位置。株券の増刷はしていないけどもほぼ償却もしてない。
利益率の維持はそこそこ、トヨタ並だけど拡大ができない。
トヨタは売上が3倍弱になってるのにたいし日産は2倍弱。さらに利益率は半減。
追い打ちをかけるようにPERも半減。合計損益はゼロ近辺。配当分を株安で吸い込まれた。

③マツダ
ズタボロ。より多く赤字を生む。利益もパッとしない。すぐ業績変動する。利回りも低い。炭鉱のカナリア状態。
配当は平均1.9%(20年間累計で40%)。自社株買いではなく増資で60%以上希薄化。
営利は3.5倍となったがPERは半分で実質1.7倍。合計で損益ゼロ。株券増刷が特に痛い。

このことからも言えるのは、業界序列下位は投資対象外とした方が基本的に良い。というかトップ並以外は微妙かも。
序列下位に投資する場合は、よっぽど上位互換性の何かがあり、カテゴリーキラー的な奴でないと厳しいかも。
中古車販売のネクステージとか家具販売のニトリみたいなやつ。既存競合は捕食対象みたいな位置づけのやつ。
序列上位に強烈な下克上を極めて高い確率で必然的レベルで行うものでない限りは序列下位は投資対象外。安くてもダメ。
自動車業界しかやってないけど、少し想起するだけでも似たような事例は結構出てくるなぁと。。

序列下位には原則、投資するな。鬼門である。
1. 序列上位は業績が安定している。
2. 序列上位は株価も安定している。
3. 序列上位は利益の大半を取っていく。
4. 序列上位は成長の大半を取っていく。
5. 序列上位はリターンの大半を生み出す。

バフェットのこの言葉は正しいんだろうな。
「まずまずの企業を素晴らしい価格で買うよりも、 素晴らしい企業をまずまずの価格で買うことの方が、 はるかに良いのです」

これはマジもんだな。

それにしても、マツダ、駄目だな。
マツダの車はいいんだけどな。be a driver。