kyon's日誌

つれづれに・・・

DANA

2003年03月17日 | 日記
三寒四温とはよく言ったもので、つい数日前に15センチも雪が降ったとは思えない。。あの雪は何処へ消えたんでしょう。。
春の予感が迫ってくると、気持ちだけが先に一人歩きを始めそうで・・何だかせわしない。。
今日は健康に過ごせるかな・・今日は少し具合が良くない・・・などと。。。
う~~ん・・・我が体内の細胞もウロウロと迷っている(笑)。。

土曜日には何時ものロードショーが無かった。代わりに「サイエンスミステリー」とやらの番組に関心を持った。。”DANAが解き明かす人間の真実と愛・・”などと副題がついていた。。
幾つかの中のドキュメンタリーの一つに、年齢が11歳で肉体が100歳近くのいわゆる早老病を抱えた少女のドキュメンタリーがあった。。
涙もろい私は何だか直ぐに泣けてしまう。
ましてや、今度生まれ変わっても自分になりたいと言う少女の可愛い声と仕草が心に響いて、またまた泣けてしまう。。
自分を好きだと言える真っ直ぐな気持ちに心打たれて泣いてしまう。。

私には彼女のような深刻な病気も環境も・・・無いから、自分がただ幸せだというだけで泣けるのだな・・と思う。。
人とは比べられない肉体と人生だけど・・・。

友人に障害児を抱えている友人がいる。
以前、彼女と色々な事を話した時に、あんまり今の平穏な自分になるまでのいきさつがすさまじくて、私は不覚にも泣けてしまったのだった。
その時に友人がぽつんと言ったのだ。。

「自分が幸せだと思えるから・・多分泣けるのよね・・・。。
人から見たら十分不幸な人生かもしれないけれど、まぁ、そう感じた事もあったけど、その時には沢山泣いたけどね・・・今じゃそんな事では泣けないんだよね・・あはは。。」
彼女の顔はくったくのない笑顔だった。。

TV画面の中のあの少女もお母さんも泣いてはいなかった。。
充分過ぎるほど泣き尽くしたのに違いない。。
可愛そうだと言うのは簡単だけど、可愛そうだけでは括れない・・・。
私には分かり得ない深い悲しみの中で葛藤し戦って勝ち取った、前のめりの人生を生きている。

DANAがどうのと、その番組の中では言っていたけれど・・・
DANAでは括りたくない人の強さや逞しさ、優しさや豊かさが、やはりちゃんとあるのだと信じたいなぁ・・と思う。。

例えば、癌の末期患者がホスピスケアを受ける事によって、肉体的苦痛ではなく、精神的な苦痛を和らげて静かで豊かな最期を迎えられるとか、家族の中でその愛情に包まれて暮らすことが余命を伸ばすとか・・・
それさえも30億もあるDANAの遺伝子情報から解明できると、私は理解したくないなぁ。。
理屈や概念でなく、もっと緩やかに現実的ではないかもしれないけれど、より沢山の選択肢を広げた中での何かを信じたいと思う・・・。

確かに、事実を積み重ねて検証していく作業も時には必要かもしれないけれど、そういう積み重ねがあったればこそ、こんな風に感傷的に考えたがる私のようなタイプも出てくるんだろうけど・・・人の心や精神の深いところで関わる情報は数学式のように分かりたくない。。

あの少女の心の豊かさは、まさしく母の愛情と周りの理解、優しさから得た強さであり豊かさだった。。
治療法が無いとも言っていたけれど・・・
あの少女が少しでも長く、少女らしい楽しい時間が持てるようにと祈らずにはいられなかった。。

そういうものを見たり知ったりすると・・・つい感傷的な気持ちに支配されてしまう私の思考回路のDANAだけど・・・
多分・・一生こんな感じなのよね。。(苦笑)
 
さて・・・今日は又そんな一週間の始まりです。。(=^ー^=)
コメント
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