kyon's日誌

つれづれに・・・

育自

2003年03月19日 | 日記
自らを育てると書いて”育自”。。作られた言葉でして・・育児は育自なのだという発想らしい。。
ある本から知ったのです。
親業という運動をしている会の主催者が唱えている言葉だったと記憶していますが・・・。

不登校や引きこもり、親子対立など、忙しく、乾いた時代の学校について行けない子、或いは傷ついて自分を見失って迷路にはまってしまった親子・・・
そういう痛みを持つ親同士が、お互いに学び合って、親子の絆を修正する為に、自らを鍛え直してより良い方法を探る為に勉強し合いましょうという趣旨だったに記憶している。。

子育ては母親一人が背負うものでも任されるものでも無いのだが・・・、忙し過ぎる夫にも、家のことは任せたという態度の夫にも、辟易した事があった。。。
そんな時期に読んだ本だったと思う。。

まぁ、その手の本はかなり色々あさって読んだのだけど・・・どれも、当たり前過ぎて、正論過ぎて、それでいて妙にマニュアルっぽいのが鼻についてしっくり納得出来なかった。。(偏屈な母でした・・苦笑)

丁度、上の子が思春期の頃だったかなぁ。。。
真剣に読んで、真剣に考えて・・・けれど、結局はその会に参加するまでは至らなかったが、その一冊が私を随分と救ってくれた事も確かだったような気がする。

今でも十分未熟だが、その頃は私の親としての年齢が13歳~15歳位のもので・・・もっとずっとずっと未熟な母であったから、散々反省もし、後悔もしたのだけれど・・・一人で抱えているような気持ちにも疲れていたのかもしれない。(笑)

子育ては待った無しで、その時々の対処がとても大切な時がある。。又、積み重ねた分だけ重い時もあり、・・・やはり、これが万人に良しとする方法は無いような気もする。。。

強いて言えば、子育てで学んだ事は、結局は、どれだけその子に親の思い、或いは愛情が伝わっているか・・・それだけだったような気もしている。
そして、そういう信頼関係のようなものは、やはり、一朝一夕では育たないものなのだという事も。
今にして思えば、そういう意味合いの事が、やはりその本にも書かれていたなぁ。
その時にはぼんやりとしか認識していなかったけど、ま、その辺が自分にすぅ~っと入り込んできて影響を受けたのかもしれない。。

その本の最後にあった詩の中の言葉が忘れられない。。

正確には長くて忘れてしまったけれど・・・

”あなたの子どもはあなたから来たけれど、あなたに属してはいない。”

”あなたは弓であり、子はいつかはあなたから解き放たれる矢である”

・・・というような言葉だったか・・・には、
とても感銘を受けた。。一冊の本の中の一番自分で納得した言葉であったと言ってもいい。。

そういう意味では、私は著しく子育てに失敗している事だらけであるから、あんまり言えないけど。。(苦笑)
誰だって、最初から立派な親になる訳じゃない。いや、立派に成りたかった訳でも無いのだけど。。本当に失敗は多いなぁ・・・。。(苦笑)

多分・・・今でも私は自分育てをし続けているのだが・・・中々、古びた細胞は若返りません。。ハイ。(笑)

やれ、PTAだ、授業参観だと飛び回っていたあの頃のエネルギーが・・・今は萎えてしまった。。(笑)ま、ま、・・単に子にとって、親が必要なしんどい時期から遠ざかってしまっただけの事なのだけど・・(笑)

今は、この子らがせめて戦争という化け物に駆り立てられないように、母としては願うばかりだ。。
コメント
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