kyon's日誌

つれづれに・・・

味噌汁

2003年03月18日 | 日記
ん~十年前、母は東京に出て行く私にこう言ったのでした。
「ご飯と味噌汁があれば、ご飯は食べられるんだから、ちゃんと作りなさいよ。。」

今でも我家では食事に必ず味噌汁がある。
味噌汁が無い時でも、スープなど、汁物が必ずある。約束は守られている。。(笑)

そう言えば・・古い話だけど・・・ひょいと思い出しました。。

学生の頃、同郷の友人やその仲間が一同に会して、大飲み会をし、友好を確かめ合った事があった。私は友人の又友人というだけで、単に末席に加えて貰っただけだったけれど・・(笑)。。
ま、友好といえば聞こえはいいが、主催した兄貴のような人が人集めの好きな人で、某所に宴会の席を借りてにぎにぎしく行われたのだから・・・怖いもの知らずというか・・・(笑)。。
言うなれば単なるバカ騒ぎのようなもので(苦笑)、まぁ、お互いがどうしているとか、近況を言いながら、わぃわぃと。。(笑)

二次会、三次会と進み、夜も更けて、さて、今夜の宿はどうしようとなった。
盛り上がったので、このまま別れがたかったのである。。
すると、仲間内に一組だけ結婚している仲間が居て、なら、狭いが、我家に泊まろうとなった。
皆は、いいのか?などと言いつつ、けれど喜んで厄介になろうとなった。。。
1DKの狭いアパートだったが、皆恐縮しつつも、ドヤドヤと押しかけて、又飲み会が始まる。
ここまで残ったのは6.7人位はいたろうか・・・当然最後は雑魚寝になる。
誰かの足元に誰かの頭があったり、誰かの胸元に誰かの足や手が上がっていたり・・・(苦笑)。。

翌朝、台所から、コトコトとまな板と包丁の音。プゥ~~ンといい匂い。。
わぁ、味噌汁だぁ・・。
二日酔いの目覚めに飲んだ味噌汁はなめことたっぷりの大根おろしの味。
う~~~ん、細胞のしみじみまで染み渡る味。。
寡黙だが、自然体で穏かな若妻が、呆れるほど我がままに飲み疲れた我らが体を優しく労わる心使いが染みる味であった。。

あの味は一生忘れられない味噌汁になった。
さぞや近所迷惑にもなったろうし、きっと翌日は家主さんからきつ~い苦情も言われたろう。
若夫婦には申し訳無い事をしたが、だからとて、その日が大変だったとは言いもせず、後日も笑って済ましてくれたあの夫婦には、今でも感謝している。。

あの頃の皆は今では、どうしたものやら、元気に過ごしているだろうか。
其々は大学を出、就職し、或いは稼業を継ぎ、結婚して、そして、又何処かで、ひょいと巡り会う事もあろうか。
チリジリになった皆の近況を調べるべくも無いのだが、きっと何処かで、誰かがあの味噌汁の味を思い出しているのだろうか・・ね。

う・・ん・・・世の中には又・・・戦争かという嫌なニュースが流れている。。。
せめて・・
今日は久しぶりになめこと大根おろしたっぷりの味噌汁を作ってみよう。。
それで逃れられるものでも無いけれど、せめて冷える気持ちを温めよう。。
コメント
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