二条河原の楽書

京都サンガF.C.を中心にJリーグを楽な感じで綴るサッカー忘備録(予定)

2017順位予想〈明治安田生命J2リーグ編〉

2017-02-24 | 蹴球
どこかの誰かの脳内1丁目にあるきょうえもんスポーツ編集部。
引き続きJ開幕前恒例の座談会(ZADN)が行われているようです…。



■J2戦国時代
デスク「さてJ2の予想だが、まずは皆さんにお詫びしないといけない」
記者A「何か粗相でも?」
デスク「去年のJ2、ギラヴァンツ北九州を優勝予想してしまい誠に申し訳なく…」
記者C「ああ…」
記者B「……」
記者A「…申し訳ございません」
記者D「“過ギラるはおよヴァンツごとし”とかって言うし、もう許してちょ。てへぺろ」
デスク「…では気を取り直して。今年はぐりぐり二重丸の本命不在の戦国時代だな」
記者B「本来なら名古屋に◎が並ぶはずだが、不安要素も多い」
記者A「風間監督が就任し、戦力も血液型が変わるくらいに血が入れ替わりました。ゼロからのスタートですからね」
デスク「風間サッカーを体得するには時間がかかりそうだ」
記者A「川崎でも就任初年は散々でした。しかもJ1とは質の違う、J2のサッカーへの対応も未知数です」
デスク「しかし前線は豪華だな。佐藤寿人にシモビッチ、永井龍、押谷、玉田、杉本竜士…」
記者C「一方の守備はちょっと薄いですかね。広島からレンタルの宮原がどれだけ使えるか…。ふぅん、やっぱイケメンね…宮原きゅん♥」
記者D「エンジンと車輪をつなぐシャフトがブレて、グラングランしないといいですね」
デスク「手堅く予想すれば昨季3位の松本が人気を集めそうだ」
記者A「守護神シュミットダニエルを返却した以外はおおむね戦力キープ。反町路線継続ですから最初から勝ち点積み上げてきそうです」
記者C「昨季途中加入の三島がブレイクしそうな気配。ギラギラした子、好きだわ~」
デスク「弱点らしい弱点もなさそうだ。外国人は当たる気配がないが。他に強そうなところは?」
記者B「降格組の福岡がいい。特に前線は充実している」
記者A「金森ら主力も失いましたが、補強の面々はそれ以上。NYCでも活躍した松田力は得点王を狙えるタマです」
記者C「やだー松田力のタマとか~。どんだけー」
デスク「…。他にもウェリントンがいてポッピがいて、石津がいて、ジウシーニョ…J1の下の方より豪華だ」
記者A「井原監督は2年前堅守でJ2を戦い抜いた経験もありますし、守備面もおろそかにしないと思います」
記者C「U-20の冨安はおそろしいほど守備能力が高いですね。今年J2最も注目したい若手ですよ」
デスク「福岡は有力だな…。もうひとつの降格組・湘南はどうだ?」
記者B「毎年のように戦力を奪われては積み直す賽の河原状態。今年は菊池や三竿雄斗、大槻らを失った」
記者D「去年はびっくりするくらい勝ち運に見放され、勝難ベルマーレと揶揄されました」
記者A「戦力は入れ替わってもブレずに同じサッカーを貫くチョウ監督はすごい。ただ、6年目でそろそろ組織が古くなってきてるのかもしれませんね」
記者C「シキーニョっての気になるなぁ」
記者D「シキにゃん!島村もいるし薫ちゃんもいるよ」
デスク「何の話だ…。あと強豪っぽいのはどこだ?」
記者A「…京都?」
記者C「“…っぽい”ですね。選手の名前を見ればまごうことなき強豪。昔の名前が多いですが。そこらへんはどうなんですか?デスク?」
デスク「闘莉王、エスクデロ、大黒、菅野と猛獣揃い。細かいことは関係ねーお前らハンマーで叩きつぶせ!って感じだな」
記者B「前線にタレントは多いが、中盤から後ろは手薄でバランスが悪い。何より新人の布部監督が未知数だ」
デスク「走るチームが多いJ2の中では走力面で劣るだろうな…」
記者D「京都の話が出たから千葉の話もする?」
デスク「なんでセットなんだ?千葉は監督がまた代わったな」
記者A「アルゼンチン人のエスナイデル監督は昨年12月から既に戦術練習を始めるなど相当意欲的ですね。しかしちばぎんカップでは惨敗」
記者C「スペインリーグで活躍したラリベイは、今季J2ナンバーワンの大物かもしれません」
記者B「熊本の攻撃を一人で支えていた清武もいる。今季は期待できそうな陣容だが…」
記者A「監督はやたらなハイプレスを志向するようですが、J2特有のごちゃごちゃとしたサッカーと噛み合うのかどうか」
記者D「ちょっと不安ですよね。フアン・エスナイデル監督だけに」


■個性的な新監督とか
デスク「スペイン系の監督が千葉のほかにあと2チーム誕生した」
記者B「徳島のリカルドロドリゲス監督はTMでもいい結果を出している。チームを掌握するのも早そうだ」
記者A「橋内など守備の主軸が抜けたのはマイナスですが、岩尾やカルリーニョスが今年こそ本領を発揮すれば中盤は安定しそう」
記者C「191cmのCBと196cmFW、2人のニコラがいて、フィジカルは圧倒的ですね。あら、アシチェリッチさんってちょっといいオ・ト・コ♡」
デスク「外国人が当たれば昇格争いに絡みそうだな。ロティーナ監督が就任したヴェルディは?」
記者A「エスパニョールなどを率いた知将だとか。何やらインテリジェンスの高い戦術構築を行っているようですね」
記者B「戦力的にも永田、橋本英郎、梶川と“効きそう”な新戦力を補強できた」
記者C「どんな相手にも互角に渡り合うようなチームになりそうな雰囲気。ドウグラスヴィエイラってもっと点獲れそうじゃありません?」
デスク「うむ。ラストパスさえ出てくれば得点王争いしてもおかしくない」
記者D「心配なのはユニフォームの胸スポンs…うわなにをするくぁwせdrftgyふじこlp
デスク「…ふう。新監督で大型補強といえば山形は随分思い切ったな」
記者B「木山監督に加え児玉、阪野、瀬沼ら愛媛の主力。ほかにも加賀や菅沼、本田拓…戦力は大きく入れ替わった」
記者C「ある程度監督のやり方を知ってる選手はいるものの、戦力の融合、戦術浸透までは時間がかかりそうですね」
記者A「目指しているのは一昨年PO進出した愛媛の強化版みたいなイメージでしょうか。大型補強で忘れがちですが、去年フロントがゴタゴタしてた面が出て来なければいいのですが」
デスク「PO進出といえば、去年PO決勝で涙をのんだ岡山は?」
記者C「中林、岩政、矢島、押谷というセンターラインの軸がなくなりましたね。才能のある大竹や石毛が加入しましたが、矢島きゅんがもうJ2で見られないなんて…」
記者A「さらに開幕前に新戦力のチャンソグォンや魅惑のロングスロワー・片山らが負傷離脱。去年までのストロングポイントも無くなって監督も頭を悩ませそうですね」
記者B「去年の躍進によりマークされる立場になった。何よりメンタル面を支えてた岩政の不在がどう響くか」
記者D「もっと大きな穴がありますよ」
デスク「中林の穴か?」
記者D「違いますよ。ミサッキーを放出以降ボクの心にぽっかりと穴が空いたままなんです」
デスク「知るか!」

■昇格→躍進→翌年は?
デスク「去年はJ3からの昇格組、町田と山口が旋風を巻き起こした」
記者A「躍進の代償として山口はごっそりと主力を引き抜かれました。昨年の金沢ルートを歩まなければいいのですが」
記者B「超攻撃的上野サッカーの再浸透がカギだが、そういう意味では小塚の再加入は大きい」
記者C「ただ、前線は入れ替わりすぎて計算できないですね。機動力と切り替えの速さが魅力のチームですが、守備的な補強にベテランが多いのも気がかりです」
記者A「逆に町田は昨季7位から大幅な戦力の入れ替えなしで相馬体制の継続を選択しました」
デスク「大崩れはなさそうだな」
記者C「戦術の熟成度でいえばJ2ナンバーワンかもしれません。ただ肝心のJ1ライセンスはありませんが」
デスク「昨季8位の横浜FCは?」
記者B「イバは規格外。J1クラブに引き抜かれなかったのが不思議なくらいだ」
記者D「イバはヤバいじぇ」
記者A「てっきり移籍するものかと…。戦力的な損失も最小限にとどめ、最終ラインは町田からヨンアピンなどいい補強をしましたね」
記者D「イバはJ2でおお威張り」
記者C「といえばイバへのマークはキツくなります。元“東福岡のクリロナ”増山の成長がカギになりそうですね」
デスク「今年の昇格組は大分1チームだ。3年連続昇格組が旋風を起こす可能性は」
記者A「戦力的には見劣りしますね…。いや、2年前の金沢も去年の山口・町田もそう言われてたんですが」
記者C「でもFC東京でくすぶってた林容平は確実に点獲りそう。神戸から来た前田くんはとってもカワイイわ☆」
記者B「J3でも苦しんでいたチームだが、まだ外国人枠も余していて個の力も足りていない。よほどの強烈な組織力でもなければ躍進は難しい」
デスク「昇格即躍進の元祖・金沢は去年なかなか勝ちきれず、入替戦の末残留を果たした」
記者A「長期政権だった森下監督にピリオドを打って、ヤンツー監督が就任。かといって大型補強もなく、大丈夫かな?という印象」
記者B「中美とか山崎雅人とかいい選手はいるんだけど、層が薄いね」
デスク「加賀前田家がそうだったように、天下など望まず、コツコツやるしかないな」

■低予算クラブの未来はどっちだ?
デスク「あとは水戸、群馬、岐阜、讃岐、愛媛、長崎、熊本の話がまだだな」
記者B「讃岐をダークホースに推したい」
デスク「毎年脅威のコシの強さで残留争いを勝ち抜くうどん軍か」
記者B「北野監督は8年目の長期政権。堅守の基本路線継続しつつ昨季はやや攻撃面にもテコ入れを計り、それが少し裏目に出た」
記者A「原一樹の加入は驚きました。カウンター戦術とは相性が良さそう」
記者B「市村やリヨンジも限られた予算内でのいい補強だ」
記者D「うっ…どんどん讃岐が良いチームに思えてきた。持ち前のコシの強さにだし旨みが加わるかもー!」
記者C「岐阜はどうですか?デスクもお好きな大木監督ですよ」
デスク「大黒柱だったレオミネイロらを放出し、徹底的に大木監督好みの選手を集めた印象だな。監督のやりたいサッカーと選手構成は合致してるんじゃないか?」
記者A「GKにスペイン人のビクトルってのが独特ですね。あとMFシシーニョ、FWクリスチャンあたりも未知数だが何か面白そう」
デスク「京都時代のドゥトラ役がクリスチャン、工藤浩平役がシシーニョになりそうだ。福村もいて田森もいて、大木サッカーの伝道者がいるのは心強い」
記者C「語りますねぇ~。京都からレンタルの永島君の抜擢もありそう。問題は流動的に動く大木サッカーが浸透するスピード、ですね」
デスク「京都の1年目も前半戦は散々だったからな。複雑なサッカーだけに今年は種まきのシーズンになりそうだ」
記者B「西ヶ谷体制継続の水戸は手堅い。兵働やロメロが出て行ったが、橋本晃司や林陵平、J3でブレイクした田中恵太らを獲った」
記者A「FWはやや迫力不足ですかね。田中がJ2でも通用すれば状況は変わりそうですが」
デスク「上手くいけば一桁順位も狙えそうだな。熊本はどうだ?」
記者C「清武は大きすぎる損失ですね。まぁ借り物でしたけど」
記者A「安柄俊とグスタボ、岐阜に貸していた田中達也の復帰かぁ。放り込みサッカーでもしますかね?」
記者B「NYCではJ3の鹿児島に歯が立たなかった。チーム作りには課題がある」
デスク「去年は震災があってサッカーどころじゃなかったからな。今年はしっかり腰を据えて踏ん張ってもらいたいものだな」
記者D「デスク、愛媛方面からはエー?ってヒメーがあがってます」
デスク「木山監督はじめ主力がごっそり抜けたもんな。悲鳴FCになるのも無理はない」
記者A「目立つ補強は有田と小池くらいで、選手層そのものが足りてない印象ですね。しかも率いるのは間瀬監督!」
記者C「秋田を躍進させた独自の理論家ですね。なにやら数学を持ち出したり…」
デスク「財布をすられた話をサッカーに置き換えたりな」
記者B「間瀬氏の手腕がJ2で通用するかどうかは見もの。ただ、戦力は本当に薄い。特にGKとFW」
デスク「サッカーで一番大切なポジションじゃないか。有田には頑張ってほしいものだが」
記者D「なーんかぁ~、長崎がぁ~、ゴタゴタしてるみたぃ~。 …ヴィヴィくんっぽくしゃべってみたよ☆キャハ☆」
デスク「ヴィヴィくんはしゃべらんわ!…長崎は赤字決算で経営危機、役員辞任など深い闇を抱えたまま開幕を迎えなきゃならなくなった」
記者A「戦力も守護神大久保やエースの永井龍をはじめ、主軸を失っている」
記者B「選手以上に大きいのがスカウティングに長けた安達ヘッドコーチの退任かな。後任には岐阜にいた吉田恵氏だ」
記者C「吉田さんっていつも火中の栗拾わされてるよね」
記者D「でもスペイン人入ってきましたよ。ええっと…バジャルドとファンマ?二人合わせてバジャマだね」
デスク「合わせるな。ともあれ経営のゴタゴタが士気に関わらなければいいが…。あとどこだ?群馬か」
記者A「またも高崎線ルートで大宮に大卒ルーキー引き抜かれました。瀬川を。その他イキのいい若手が次々にチームを去りましたね」
記者C「そしてまた有望な大卒をたくさん仕入れ…。大卒の促成栽培組織のようですね」
記者D「大■の促成栽培…!こわいっ!」
デスク「伏せ字にするな。そこそこ求心力のあった服部監督も去って、後任は森下仁志氏か…」
記者A「なぜか実績残せてないのに次々と監督する人っていますよね…」
デスク「情熱家で体育会系で、人あたりがいいんだろうな」
記者A「逆に戦術家って基本変人ですもんね」
記者C「選手のキャラ的にはすごい面白いんですけどね、群馬は」
デスク「盛田師範とかな!どんなラーメン出すのか楽しみだ」
記者D「野生の川岸が見られるのも群馬だけ!」
記者C「あら、川岸はよくよく見ればなかなか男前なのよ。結婚しちゃったけど。きっ」
デスク「J2は本当に戦国時代だな。群雄割拠でどこが強いのやら。本命候補の名古屋ですら評価が定まらんぞ」
記者D「なごやは7位か5位か8位でいいんじゃないんですかぁ?」
デスク「758だけにか!また名古屋をオチに使うのか!去年と一緒じゃないか!」
記者D「これにておーわり~」




〈明治安田生命J2リーグ予想順位〉


1位予想 アビスパ福岡

→実績のある守備構築+超強力攻撃陣。ゆかり王国ってなぁに?


2位予想 松本山雅FC

→徹底的に相手の長所を封じる絶対相殺マン反町。穴は少ない。


3位予想 湘南ベルマーレ

→それでもチョウ監督は賽の河原の石を積み直す意志。やや層薄し。


4位予想 東京ヴェルディ

→知性あふれると噂のロティーナサッカー。地味に強いんじゃない?


5位予想 徳島ヴォルティス

→新監督の手腕は順調か。Wニコラが当たってニッコリできるかな。


6位予想 カマタマーレ讃岐

→持ち前のコシのある守りに昨季仕込んだ攻撃意識が原一樹で爆発。か。


7位予想 名古屋グランパス

→風間体制1年目+戦力総シャッフルでわかんない。7位か5位か8位で。


8位予想 横浜FC

→戦術兵器イバ搭載。残念そこはヨンアピンしそう。増山朝陽に期待。


9位予想 FC町田ゼルビア

→堅実な編成+手堅い監督で戦術もじっくり熟成。大崩れはさなそう。


10位予想 モンテディオ山形

→名将木山スターターキットが組み上がるには少し時間もかかりそう。


11位予想 ファジアーノ岡山

→主軸&精神的支柱を失ったダメージは大きい。特にGKが弱点か。


12位予想 ジェフユナイテッド千葉

→エスナイデル新監督の評価が定まらない。京都とはおともだち。


13位予想 京都サンガF.C.

→強い個が溶け合うことって実際難しい。千葉とはおともだち。


14位予想 水戸ホーリーホック

→地味にチーム作りの上手い西ヶ谷監督。他がコケればもう少し上も。


15位予想 FC岐阜

→複雑怪奇な大木サッカーが機能するのは夏以降か。ダークホース。


16位予想 レノファ山口FC

→まるで禁門の変後の長州藩のような草刈り場に。レノ丸は丸い。


17位予想 大分トリニータ

→林容平は高松、デカモリシの系譜を継ぐ大分型CF。ニータンも丸い。


18位予想 ロアッソ熊本

→とてつもなく大きな清武の穴。NYCもイマイチ。ロアッソくんは黒い。


19位予想 Vファーレン長崎

→長崎に南蛮人はよく似合うが、クラブ経営が闇。ヴィヴィくんが心配。


20位予想 ザスパクサツ群馬

→何で森下仁志なんだろう?そればかりが頭を横切る。湯友は集中線。


21位予想 ツエーゲン金沢

→長丁場を戦うには戦力不足。コツコツと勝ち点拾えれば。ゲンゾー好き。


22位予想 愛媛FC

→質量ともに戦力不足。間瀬監督は未完成。オ~レくんはみかん星人。