二条河原の楽書

京都サンガF.C.を中心にJリーグを楽な感じで綴るサッカー忘備録(予定)

2011 J2第7節(順延分) 湘南vs京都

2011-10-26 | 蹴球

湘南ベルマーレ●0-1○京都サンガF.C.

■大砲
 鉄砲伝来で日本の戦争史が変わったというのが定説だが、火縄銃にそんなに殺傷能力がある訳でもない…って異論もある。むしろ雷鳴のような轟音が戦意を削ぐってのも大きいらしい。「国崩(くにくずし)」と呼ばれた大砲が戦国時代末期に伝わって、飛び道具の役割はより明確になった。とにかく「恐怖を与える兵器」なのだ。
 サッカーで大砲といえば、ゴール前に張ってズドンとヘッド一発でゴールを脅かすFWだ。京都サンガには歴代あまり大きな大砲がいたことがないが、やはりその破壊力(と反面の脆さ)を永く記憶されるのが田原豊だ。湘南ベルマーレの田原豊になっても、その破壊力は変わらなかった。

■制空権
 185センチで抜群の身体能力を持つ田原砲に対して、いかに制空権を握らせないか?今日の興味はそれに尽きた。対する秋本と内野が180センチ。前の試合でフラフラっと前に出ては裏を取られていた秋本は、今日は大砲封じのためどっしり構え、潰しにかかるのは内野という布陣だった。4バックにして以来、相変わらず押し込まれまくったが、中央のところはチョンウヨンを含めてガッチリしていた。制空権を握られた湘南は、何度も何度も田原への放り込みを繰り返したが、ワンパターンだったのでイージーだった。
 この試合で田原砲が唯一完全に制空権を握って火を噴き、強烈な一発を見舞ったのは、湘南ゴールだった―。



〈京右衛門的採点〉
水谷 6.5 …危なげなくゴールを守り通した。
酒井 5.5 …ファイトあふれるプレーもイージーなミスが目立った。
内野 6.5 …危険な箇所で弾き返す男と化した。
秋本 6.5 …空中戦の強さで田原を封じ込めた。
福村 6.0 …攻撃には回れなかったが、ピンチを救うプレーを連発。
チョンウヨン 6.5 …秋本・内野と共に中央をガッチリブロック。田原へのアシストも見事。
中村充 5.5 …ハマらなかった日。守備では存在感なし。
工藤 5.5 …守備に追われた。絶好機のシュートミスが残念。
中山 6.0 …味方が苦しい時間にボールに絡んで鼓舞。
宮吉 6.0 …守備面でチームに貢献。シュートはもっと早めに狙ってもよかった。
ドゥトラ 6.0 …ボールを散らす、保持するプレーは○。シュート精度が問題。
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加藤 6.0 …ルーズボールをよく拾って流れを相手に渡さなかった。
駒井 ――

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大木監督 6.0 …前節不安定だった秋本の所をしっかり修正。運も良かった。