二条河原の楽書

京都サンガF.C.を中心にJリーグを楽な感じで綴るサッカー忘備録(予定)

2014 J2第32節 山形vs京都

2014-09-20 | 蹴球

モンテディオ山形○1-0●京都サンガF.C.
40'山崎雅人

■らしいサッカーとは?
 60分ごろ、中継のアナウンサーがこんなことを言った。「ここまでは京都らしいサッカーはできていません!」。京都らしいサッカーって何だろうか?それをしばらく考えて、考えるのをやめた。
 この試合、山形はボールサイドに人数をかけて、しっかり寄せてボールを奪うことに成功。中盤での主導権を握った。山形がボールを速く動かすと、京都はそれに付いていけない。ここで優位に立てないもんだから、京都は主戦場であるはずの中盤からは撤退し、自陣に引いて守る形に。だがそこに強固な守備ブロックが構築できている訳でもない。山形に付け込まれる隙はたくさんあった。失点場面も、待ち構えてブロックを作ってたはずなのにディエゴのポストプレーでグラつき、甘い寄せや一歩の遅れが重なって守備網を破られてしまった。
 撤退(リトリート)するのは京都らしいサッカーだっけ?

■これが、らしさ…かな?
 京都はパスミスや連携ミスも続出。出し手と受け手の意図が噛み合ってないもんだから、パスはズレるし、受けてもらいたいところに人は動かない。それどころか「適当に前に蹴った」だけのようなボールも目立つ。ボールを繋いでいくのではなく、ボールをただ蹴るだけのプレースタイルは京都らしいサッカーだっただろうか。
 その連携の乏しさは、2日前に集合をかけて1日だけ練習して試合に臨むJリーグアンダー22選抜のよう。意図が合わないから足元パスが増え、そこを狙われる悪循環。最終的には個人能力頼み。「大黒さーん!それを何とかしてくださーい!」みたいな。組み立ての緻密さに欠けるので攻めはとにかく強引かつ雑だ。あ、「足元パス」「アドリブサッカー」「個頼み」「大黒様頼み」「雑」あたりが京都らしいサッカーを示すキーワードですかね。

 どうしてこうなった?


〈京右衛門的採点〉
オ  5.0 …攻められたがさほど見せ場もなし。CBとの連携はチグハグで、酒井と激突。
石櫃 4.5 …緩くてお粗末な守備と可能性の低いアーリークロスばかり。単純なプレーのミスも。
酒井 5.0 …いいカバーもあったが、プレーが浮き足立って不安定なボール処理が目立つ。
バヤリッツァ 5.5 …最後のところでよくブロックし、どうにか1失点で凌げた功労者。
駒井 5.0 …攻め上がりに気合いは感じられたが、持ち上がってはミス。雑なプレー多し。
中山 4.0 …パスミス、ボールロスト、緩いプレス。ピッチの猟犬ではなく、ただの愛犬家だった。
田中 4.0 …寄せられればボールを失い、甘いプレスで相手を自由に。推進力も空回り。
横谷 5.0 …相手の早い寄せの前にボールを保持できず。失点場面、山崎を潰しきれなかった。
山瀬 4.5 …不正確なクロスやパス多く、個で打開しようとするもかいくぐれず。
石田 4.5 …群がる敵の寄せに遭い、敵陣を突すプレー出せず、使われる動きもとれず。
大黒 5.0 …可能性の低い組み立てからシュートまで持ち込んでも、ヒットできず。
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三平 4.5 …前線にいただけ。ようやく終盤にポストやシュートを見せたが…。
田森 5.0 …可もなく不可もなく無難なプレーぶり。黒子に徹し…というほどでもない。
工藤 5.5 …敵に囲まれながらも唯一可能性のあるシュートを放ち、いいラストパスを送る。
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川勝監督 4.0 …チームとしてやろうとすることがバラバラ。士気も低く、戦えないチームで臨んだ。