二条河原の楽書

京都サンガF.C.を中心にJリーグを楽な感じで綴るサッカー忘備録(予定)

2014の陣容

2014-01-22 | 蹴球
2014年のJ2を戦う京都サンガF.C.の陣容が発表された。監督が代わり、ベテランを中心に多くの選手が去り、主力が移籍し、若手を武者修行に出し…大きく変化した陣容になるかと思いきや、蓋を開けてみればそれほど血の入れ換えもなかったような印象(ただしやや出血過多)。せっかくなので、ポジション別に出入りを整理して、拙者なりに思うところを書き連ねてみようとぞおもふ。

             
ゴールキーパー

GKは1減。オスンフンが絶対的守護神なのは確かだが、去年スンフンが怪我を恐れずアグレッシブに飛び出せていたのは、児玉剛が控えていたからという面もあったはず。そういう意味では、若い2人(杉本大地・山田元気)しかいないのはちと不安。また、杉本はJ3に参戦するU-22選抜にどんどん貸し出して実戦経験積む&代表にアピールすることがベストかと思っていたのだが、J2とJ3の日程の兼ね合いからそれも難しくなる。空いたままの背番号1はどうにか埋めておくべき…かと。



             
センターバック

染谷悠太がいなくなった(+CBでも使えたMF秋本倫孝も)。ファーストチョイスはバヤリッツァと酒井隆介で問題ないのだが、CBはただでさえカードが累積しやすい上、バキはカードコレクターだし、両方とも怪我も多い。3番手の内野貴志も怪我持ち&赤紙癖あり。あとは今年からDF登録の田森大己とCBもこなせる福村貴幸がいるのだが、うーん…正直手薄。このポジションにはぜひとももう1枚ほしい。高橋祐治と、新卒の磐瀬剛(MF登録)の成長に夢を見たいけど、夢は夢。



             
サイドバック

左の黄大城が全治6ヶ月の前十字靭帯断裂で離脱中のため、実質2枚抜けの2枚加入。左は福村がファーストチョイスだろうけど、比嘉祐介のパフォーマンスによっては福村をボランチやCBに回すことも可能か。右の石櫃洋祐については名古屋時代の稼働率が低すぎて、正直今現在の実力がわからない。元々攻撃偏重型なので守備面では不安もある。下畠翔吾がいるんだけれども、もしも石櫃が期待ハズレなら、4バックの右は安藤淳基準からのスケールダウンは否めない。酒井をこっちに回せばCB足りなくなるし…。



             
ディフェンシブハーフ

去年の主力が2枚抜け。そこに入ると目される新外国人・ジャイロはまったくの未知数で、蓋を開けてみるまでわからない。ここ数年、昇格するチームには必ず有能なボランチがいた訳で、そういう意味でも最重要ポジション。ジャイロがもし川崎(←栃木)のパウリーニョくらいやれれば万々歳だけれども、日本特有のちょこまかしたスピードに対応できないならば一気に苦しくなる。守備的MFの2番手3番手は中山博貴と田森大己だろうか。あとは本職左SBの福村。ここで使えれば展開力を生かせる。内野も適性ありそうだけど、CBも足りてない…。磐瀬はMF登録だが、ここよりも手薄なCBorSBでの出番の方が多そう?



             
オフェンシブハーフ

このポジションは充実。ジョーカー的に斬り込んだ中村祐哉の穴は、ジャックナイフドリブラー(意味不明)の伊藤優汰がだいたい同タイプ。2列目のファーストチョイスは完全移籍加入の横谷繁+工藤浩平、山瀬功治、駒井善成と枚挙にいとまがない。FW登録だが布陣次第では宮吉拓実や三平和司がここに入っても違和感なし。FW登録の新卒・石田雅俊と田村亮介は、使う場面があるとすればこの二列目かサイドアタッカーか。攻撃的MFだけは人材が多い。



             
フォワード

2減4増だけども、うち2名は新卒加入。FWの軸として獲ったのであろうアレッサンドロは、日本で活躍したのが6年前。今現在のパフオーマンスは未知。得点力が衰えてなければ大きな戦力アップだが、正直わからない。気性難っぽいのも気になるところ。逆に“北越の爆撃機”有田光希はそれなりに計算できるストライカー。そんな新加入の2人以上に奮起が求められるのが宮吉拓実。去年の宇佐美貴史(G大阪)くらいに…までとは言わないけれど、去年の小川慶治朗(神戸)くらいはやらなきゃいけない(やれるはず!)。三平和司はいろんなポジションに適応できるので、新監督がどこに最適ポジションを見いだすか。石田はシュート精度、田村はスピードをアピールして出番をつかみたい。FWの場合、17歳で定位置確保した久保裕也の例があるように、年齢は関係ない。



             
コーチングスタッフ

日本では長野エルザ(→パルセイロ)の指揮を執った陽気なバドゥ監督。とある長野サポの情報によると、その当時は予算も少なく戦力に偏りがあったため、攻撃偏重で勝負したという。ある程度戦力の整う京都でどんなチームを作るか?…さっぱりわからない。人間として魅力的な人物なのは間違いないが、勝つためのメソッドを発揮できるかどうか。とりあえず選手のモチベーションを上げていくのは上手そう。まったく予備知識のない外国人であるがゆえ、選手に対する決めつけや先入観がなく、適材の起用が計られるだろう。普段は色眼鏡(グラサン)をかけているが、色眼鏡では見ない。言語的コミュニケーションの問題があるので、大筋の戦略戦術をバドゥ監督が立て、細かい部分をコーチ陣が調整する形になるだろうか。森下仁志コーチは磐田監督時代での成績によりネガティブな印象もあるかもしれないが、それでもJ1の監督経験のあるコーチの加入は心強い。荒川友康コーチもアルゼンチンなど様々チームでの経験が豊富(よく知らないけど頭はキレる印象)。2人がバドゥのしたためたレシピを、いかにJリーグ風に味付けして選手に落とし込めるか。結構重要な役目だと思う。