二条河原の楽書

京都サンガF.C.を中心にJリーグを楽な感じで綴るサッカー忘備録(予定)

2014 J2第41節 長崎vs京都

2014-11-15 | 蹴球

Vファーレン長崎●0-1○京都サンガF.C.
            12'大黒将志
            (PK)
 
■特筆することなし
 遠目から長いボールを放り込むだけで、長崎のペナルティエリア内に入ることすらままならなかった京都。指揮官殿は「1%の可能性がある限り、賭けていく」と発言していたが、何を賭けたのだろうか、と。個々の頑張りは認めないでもないが、攻撃についての意図が仲間内でシンクロせず、連携もくそもへったくれもない状態。11分バヤリッツァの大きなクリアに呼応した大黒将志が倒され、獲得したPKを大黒が落ち着いて決めてスコアが動いた、というだけ。ボールをエリア内まで運んでシュートを打てたのは、後半52分の酒井隆介が初めてだっただろうか。シュート数は前半3本(PK含)、後半2本、何とコーナーキックは0。攻撃で唯一可能性を感じたのは相手を置き去りにする伊藤優汰の突破だったが、クロスに合わせる者はおらず。攻撃面で特筆することが何もない、ただ勝っただけ、という凡戦にござりました。

■凡戦の連環
 長崎のモチベーションも全体的に低く、中盤は田森大己と駒井善成、それに工藤浩平の早いプレスが効いていた。ただし、奪ってから攻撃への切り替えはすこぶる遅く、せっかくマイボールにしても出し所に迷う→長崎が帰陣して守備を整える→仕方なくロングボール…という凡戦の連環。または、塩試合スパイラル。守備面で特筆することといえば、バヤリッツァの集中力の低さ。ラインコントロールのところでバランスを無視して突破口を広げてみたり、緩慢なジョギングで追わなかったり。「流しプレー」でもそこそこ強かったのは評価の難しいところだが。
 昇格が絶たれた件については、近日中に拙者の思うところをぶつけてみたいと思いまする。


〈京右衛門的採点〉
杉本 6.0 …連携ミスやファンブルもあったが、それ以外は無難。際どいシュートも飛んでなかったが。
石櫃 6.5 …クロス精度はテキトーだったが、意外にも守備面で奮闘。競り合いで存在感。
酒井 6.0 …相手のロングボールのこぼれをよくカバー。やたら長いフィードを送ったが、精度悪。
バヤリッツァ 5.0 …気の抜けたプレーで守りのシャッターを開放。流しても強かったが。
福村 6.0 …中盤のプレスと連動し、最終ラインでの奮闘も光る。伊藤と重り攻撃の持ち味出せず。
田森 6.0 …早い寄せと予測でルーズボールを回収。安全安心の出来だったが、組み立ては消極的。
駒井 6.5 …豊富な運動量で人とスペースを潰し回る。効果的な攻撃参加はできず。終盤にチャレンジ。
ドウグラス 5.0 …競っても周囲と連動せず。セットプレーの守備では高さが生きた。
工藤 5.5 …中盤のプレスや前線からのチェイスで目立ったが、ゲームメイク能力は発揮できず。
伊藤 5.5 …仕掛けては止められるの繰り返し。後半、長い突破で左を切り裂いたが。
大黒 5.5 …PKを奪いPKを決めた。それだけ。ラストパスも引き出せず、しっかり収まらず。
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比嘉 5.5 …いきなり裏を取られてクロスを上げられたが、それなりに無難な出来。
山瀬 ―― (芝に足をとられて負傷交代)
横谷 ――
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川勝監督 5.0 …勝っただけ。チームにまとまりはなく、攻撃面の意思はバラバラだった。