二条河原の楽書

京都サンガF.C.を中心にJリーグを楽な感じで綴るサッカー忘備録(予定)

昇格プレーオフ前夜

2012-11-17 | 蹴球
 明日はJ1昇格プレーオフ準決勝。3位京都の相手は、6位大分。大木体制になってから大分(これも同じ時期に田坂体制になった)と4回戦って2勝(…ともに去年)、2敗(…ともに今年)。実際、どんな戦いだったのだろう?ようやく忘備録としてこのブログを書きためてきたのが役に立ちそうなので、自分なりに大分戦を回顧してみた。


2011 J2第16節 京都サンガF.C.○2-0●大分トリニータ/主審・廣瀬格

 あー、久保が活躍した試合だ。で、秋本とか水谷とかベテランが頑張った、と。大分の出来も良くなかった。うむ。われながらなかなか簡潔でわかりやすい。


2011 J2第32節 大分トリニータ●1-3○京都サンガF.C./主審・松村和彦
 ふむふむ、内容的には大分に押されてた。ただ宮吉の活躍によって点が奪えた、と。森島が外し続けた…ああ、確かにそうだった。三平の機動力にはやられたなぁ。


2012 J2第10節 京都サンガF.C.●1-2○大分トリニータ/主審・廣瀬格
 早々にポコポコと2点取られて自慢のパスサッカーが雑になった、と。この試合は本当に可能性の低い裏狙いに終始した。この形になると、大木サッカーは死んでしまう。


2012 J2第33節 大分トリニータ○2-0●京都サンガF.C./主審・村上伸次
 大分が“籠城”した試合だ、と。大分のカウンター狙いに見事にハマった一戦だった。大分GK清水が当たってたなぁ。大木采配が取り散らかったことに言及してる。


 ただ、直近に当たった2012年9月のAWAY戦は、連敗になってどん底感あふれてたけど「内容は悪くなかった」と監督・選手が口々に語り、その後水戸戦の大勝の伏線になった試合。ざっと自分の忘備録を読み返してみて思うのは、「焦らす大分・焦らされる京都」という構図。これは戦術的に大分・田坂監督が意図的に京都の長所を消しに出てきているからで、これはまぁどんなチームでもやること。問題は「焦らされた」時に、京都の方がどう対応できたかによって結果が変わっている点。得点が取れないからって安直に裏狙いに走ったり、FWばっかり投入してみても、文字通り埒が開いてない。逆に緩急のスピード感をつけて人が激しく動く攻撃できれば、大分の壁は破れている。
 いくら大事な一戦だからって、普段やらないようなこと、上手くいった試しがないことに賭けて成功することはまずない、と考えよう。例えば大木サンガでいえば、「放り込み」や「縦ポン」の一発狙い。結局、どんなことでも積み重ねてきたものしか出てこない。それを粘り強く体現できるかどうか。おそらく中盤でバランスを取るであろう中山博貴に課せられた役目だ。そして一年を通じて「安藤が好調ならチームも好調、安藤が不調ならチームも不調、安藤が上がり気味ならチームも攻撃的、安藤が下がり気味ならチームも守備的」というキーマンであった安藤淳に注目する。どうしても点が欲しい展開になったのなら、宮吉拓実だ。今年の新戦力として「一発」が魅力の原一樹やサヌもいいけど、宮吉にはこのチームで積み重ねてきたコンビネーションとここ一番での勝負強さがある。さて、どんな展開になりますやら。