茶語花香

人生は旅なり。
中国茶をはじめ、花のある暮らし、読書、旅などを中心に、日常の出来事を綴ります。

夢とロマン

2021-04-06 09:07:00 | 本・映画・舞台



先日 森下典子さんの『一緒にいるだけで』の中国語全訳を終えました。家の前に五匹の野良猫が生まれ飼育する感動的な物語です。

出版に叶うことがなくても、自分にとっては大事な本です。

漕ぎ出しの車輪は重たくて、作業が進んだり休んだりしました。
最後の二ヶ月、思いっきりやり方を変えてみることに。
それは毎日どんなに調子がよくても悪くても、原作のニページのペースで作業を進めました。

二ページって、少ないようにも感じますが、予定が入る日でもできるページ数です。
やり方を変えてから、
追い風が吹いたかのように、
ペダルが軽やかになり、
足を乗せるだけでゴールインした感覚でした。
ラストスパートに、
予定より一日早く、
二校目まで完成させました。

書籍の翻訳、最初の挑戦は、
2015年より二人の仲間と挑んだ『茶味的麁相』です。
前作はかなり難易度の高い本でしたゆえ、
今回はかなりの手応えを感じました。
大きく一歩を前進した、
そのような実感が湧きました。

文才だけとれば自分より上手な人は山ほどいます。
自由に言葉を操る人も少なくありません。
そこは、書く事や翻訳という作業が、どれだけ好きかに尽きます。

ペンをすべらせる時の快感、
好きな作品を自分のコトバで変えていく時の躍動感。
一度それを味わった以上、
やめる事などできません。

その快感に"溺れる"と言われても気にしません。
筆力に浮き沈みがあっても気にしません。
読書や書き続ける事さえすれば、表現がじんわりと流れ出る、書いている時の気持ちが自然と伸びやかになります。

SNSの発信は自分にとっては、もはや日記のようなもので、後になって朧げなるような記憶を正してくれる存在です。そして筆力を磨く場でもあります。

また、それを読まれた誰かの役に立ったり、その人にヒントや励みになったりすればなおさら嬉しいです。そうでなくても、ただ読んでくれる数分の間に、ハッピーな時間になれば良いのです。

大局を俯瞰するようなものもいつかは書いてみたいです。

人生が八十年間あるとしたら、生涯現役で書き続けたいですね。


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