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森の空想ブログ

めぐり合う「とき」と「人」/武石憲太郎展[第三期:空想の森アートコレクティブ展/春の森で見た夢は<VOL:17>]

武石憲太郎さんが会場を訪れて下さり、キャプション付けなどの仕上げを手伝ってくれたという。武石さんの字はそれ自体が「絵のよう」な雰囲気を持っている。この手書きのキャプションを作品の裏側に張り付けておいたら、後々、付加価値が附くのではないか。

と、それは冗談だが、憲太郎さんが来てくれたことが嬉しくありがたい。

この笑顔に出会っただけでも、展覧会を急遽立ち上げた甲斐があったというものだ。

一つの企画展を開催するには、時には数十年もかけるほどの長い準備期間を必要とするものだが、今回は二ヶ月足らずで展示にまでこぎつけた。その二か月前にアトリエを訪ねた時には、作品が行方不明になるという不幸な出来事(詳細は現時点では非公開)のために憔悴し、このまま死んでしまうのではないか、画家としての生命は絶たれるのではないか、と私は心底、心配したのである。その一ケ月後に長年の交友関係のある小鹿田焼ミュージアム渓声館の梅原君と旧スッフの吉川君を誘って再訪し、その場で開催を決定した。それにはこれまで作家との交流を重ね、経験と技術を習得してきた裏付けがある。そしてこれがこの展覧会の開始である。40年以上の交友という「とき」が過ぎ、まだ巡りきて縁のある「人」が出合った。これからどのような推移があるか、観察と観賞を続けて行こう。

スタッフからも情報がアップされ始めているので転載しておきます。

     

     ☆

由布院空想の森美術館は、武石憲太郎展開催中。
武石憲太郎さんは1947年、大分県生まれ。若いころ、20年間大分合同新聞社に勤めた後は、絵描き一筋。湯布院の金鱗湖付近で似顔絵を描いていた頃は、朝からお客が絶えずに1日に8、9万円にもなる時期もあったらしい。だが、観光客が日本人中心から、外国人観光客が増えて、外国人の多くが、注文を付けるようになり、似顔絵描きを辞めたと言う。
以後、大分県内各地の漁港、田舎町、山村等々を訪ねる日々を繰り返して、現場で描き続けてきたが、近年は、運転免許証を返納したので、自宅周辺やアトリエで描いているとの事です。
今回の展示は何度も訪れたお気に入りの、湯布院、湯の平、佐賀関、豊後高田市等の油彩、水彩、スケッチ等を厳選し展示しました。
ウグイスの声を聴きながら、新緑の中での作品鑑賞もおすすめです。
(高見剛)

     ☆
あの時、不登校だった私を「ハタチの高校生」と可愛がってくださった高見乾司さん。
再び挫折した自分を叱咤してくださった。
「ハタチの高校生」だった私ももうすぐ還暦。
「いい加減にしろよ!」と言いたいのだろうけど、不登校だったハタチの私と対峙してくださったように、その眼差しはとても暖かい。
古民家再生は人間再生の道となって欲しい。
(吉川順)

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