goo blog サービス終了のお知らせ 

森の空想ブログ

五ヶ瀬川源流域からの報告 【九州脊梁山地・山人<やまびと>塾(7)】

高千穂町在住の藤木哲郎氏のフェィスブック記事の転載です。画像は藤木と大神晋司氏のフェィスブックから。
今日は、熊本県山都町へ産業廃棄物最終処分場計画予定地の反対側住民による現地説明会へ。高千穂から車で30分ほどです。
 熊本県山都町に、一般廃棄物及び産業廃棄物の最終処分場計画が上がっています。事業の埋立面積は92,000平方メートル。写真が、その現場です。この谷に未来永劫、ゴミを埋め立てて行こうというのだから、凄まじい計画です。
 ここは水が湧く分水嶺の地で、西に流れれば熊本県緑川、東に流れれば宮崎県五ヶ瀬川。地下水脈がどこがどう繋がっているか分かりません。業者側の説明では、地下水汚染を防ぐために、厚さ50cmのゴムシートを敷くそうですが、それで済むはずがないだろうなと思います。奥に見えるのは、阿蘇山です。一度、噴火や巨大地震が起きたらどうにもならないでしょう。
 地元の方も、神々の里高千穂の五ヶ瀬川上流に、東京ドーム何十杯分もの産廃があるのは洒落にならんでしょう。100年後どうなりますか?自分たちのこととして考えて欲しい。と、仰っていました。
 また、県内参加者の不安として、同じ郡内の御船町には、九州初の民間での広域ごみ処理施設場も稼働していますが、やがてはここでの一般廃棄物、産業廃棄物、災害廃棄物が、山都町へ運ばれるのではないかと危惧していました。それだけではなく、菊陽町に台湾のTSMCが進出予定があります。半導体製造の会社ですが、台湾で公害問題を起こしている渦中で、熊本の水汚染を心配されていました。と合わせて、ここでの重金属を含む廃棄物もまた、山都町へ持ち込まれるのではないかと不安視されていました。
 ちなみに、業者側は南海トラフ地震での宮崎県側の災害廃棄物も受け入れられ、宮崎県にも貢献できると説明しているそうです。
 九州島のど真ん中、阿蘇の懐にゴミを懐かせる計画は何なのだろうなと思います。ただでさえ、川の上流域の森林を破壊すれば、下流域の洪水は増えるのに。地下水まで汚染してしまっては、どう暮らしていくのでしょう。
 2028年には完成予定とのことですが、まだ計画段階です。これから、環境アセスメントが始まります。
 何の答えも持っていませんが、大切なことだと思い記しました。あてもないバトンですが、どこかへ届けばと思います。ヨロヨロしながら、この問題をも考えていかなければならないなと思っています。

ランキングに参加中。クリックして応援お願いします!

コメント一覧(10/1 コメント投稿終了予定)

Unknown
こちらで意見書が出せる様なので貼っておきます。https://hoshiyama-group.co.jp/news/article202279/
郵送か直接投函で9月21日必着です。
田上千恵子
山都町は私の故郷です
この計画に大反対です
署名運動やれないでしょうか?
名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

サービス終了に伴い、10月1日にコメント投稿機能を終了させていただく予定です。
  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「Weblog」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事