かめかめさん

もうずいぶん経つように感じます。
西日本豪雨災害が起きてから、私は３か月程、被災地の片付けなどを毎日行っていましたが、
真備の福祉関係が集まる機会があり、それに参加したことがあります。
私は人見知りなので、普段そういう席に出ることはないのですが・・・。

みんな災害の中で、何かしたくなるという気持ちがわいてきます。自分のできる事はなんだろって。
で、何かやろうっていう話の中で、移送ボランティアをしようっていう話がありました。避難所から病院とかに行く足がないので。
で、取りまとめをしている人が、いずれは、それを一般社団化にして・・・とか、事業化なのか、ボランティアなのかわからない方向に言われ始めた時
オブザーバー的にこられていた隣町で、かめかめさんという介護タクシーを、ＮＰＯでされている事業者の代表が言われた事を思い出します。

私たちは、仕事柄介護タクシーをしているので、被災地での移送ボランティアはしているが、ボランティアも、３か月程度までと決めているんです。
真備地域には、タクシー会社があります。介護タクシーもしている業者があります。そこが復帰するまでぐらいと決めているんです。
ボランティアが地域業者を潰すような事をしてはいけないと。

私が、取りまとめの人の一般社団法人化がどうのこうのってのに違和感を感じていた答えでした。
また、ボランティアとはこうあるべきだという、なんともかっこいい信念に素晴らしいと感じました。
結局、ボランティアが地域事業をつぶし、復興を遅らせるなんてあってはならないんです。
コロナでも感じている、いつまでも非常時が続いてほしいのかって感じてしまう、そういう人たちがいてはいけないんです。
早く、日常に戻す事。それが復興には大事だと思います。
その、かめかめさんが、この春に閉店されると聞いて思い出した思い出です。
直接、お話をしたことはありませんが、本当にこういう仕事が好きなんだろうなと感じる、素敵な方の、素敵な思い出です。