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丘の上の雲 4 司馬遼太郎
NHKのテレビドラマで 3年掛けて放送すると聴いて昨年から読み出した。文庫本で全8巻の真中まで読み終えてしばし休憩、後は今秋から。
明治維新後愛媛の松山出身の正岡子規、夏目漱石、そして軍人の秋山好古、秋山真之 これらの人々の青春時代からの物語である。しかし読み進めるうちに日清戦争、日露戦争、と戦が始まるにつれ、他の多くの軍人が登場してきて、そのつどそれらの人物描写があり、やや読みにくいし、また最初に焦点を当てた主人公?たちの描写も薄れてきてしまう。
明治維新後の政府は まさに長州、薩摩、土佐藩の出身者ばかりで固められており、彼らに日本は占領されたのではないかとも思えるほどである。彼らの中にはもちろん優秀な人材も居たのだがもちろんそういった者ばかりではない。軍においてもその出身藩のバランスが考慮されて人選されており、無能というか適材とは思えないものまでもが 重要ポストに抜擢されている。
一般に日露戦争といえば、乃木大将の旅順攻撃、二○一高地の戦いなど後世にその激戦が伝えられているが、その現場での司令官の無能さも読んでいてじっれったくなるようなタッチで記述されている。
振り替えて今の時代在る意味で戦後自由民主党の時代が終焉し、新しい時代の模索時代に入ったのかもしれない。行きつ戻りつどこへ向かってゆくのか、また誰が引っ張って行ってくれるのか?
さあ今年の秋からこの後はどう進むのか楽しみです。
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