フランス人は 老い を愛する 賀来 弓月
私ももうすぐ自己廃業して引退生活をしたく思っている。日本では一つの仕事を生涯全うするのが良しという文化がある。しかし、自分の体調などを考え、いつまでも今の仕事を続けられるものではないと思っている。そのような中で、老後をゆったりと暮らしている長らく海外で生活されてきた著者からフランスの老人の様子を知らせてもらった。
・意味の危機(自分の生きている意味)を乗り越えて、人生の実りと収穫の秋を生き抜くには、日常生活のごく当たり前のことに生きる喜びを感じる、見いだせる感受性を養うようにすること。
・フランスでは、どんな形でも 家に招待することが 最高のもてなしとされている。
・あらゆる出会いを良い機会と捉えて、もっと一期一会を楽しむ、それが定年後の孤独感を癒す良薬になる。
・老いの本当に悪いのは 身体のおとろえではない。 それは心が無関心になることである。
・陽の光を浴びながら老いを生きる。
・特に老いの時期には、日常生活の ありふれた普通の事柄 を見直し、日々の暮らしに愛情を持つことが出来れば、自分を取り巻くすべてのものに満足感をもって、生きることが出来るでしょう。 人間の本質的な幸せは、自治は自分の足元にあるのかもしれません。
・生きる喜びを感じるのは、人を愛し、人に愛されている ことを実感できるときではないでしょうか。性愛を含めるのはごく自然な事でしょう。夫婦愛であれ、配偶者を失ったあとの恋愛であれ、死ぬまでだれかを愛し、誰かに愛されているという心の充実感があれば、高齢期はもっと幸せなものになるでしょう。
・高齢期は、高齢者たちが自分のこれまでの人生を振り返りながら、その喜びと悲しみ、希望や不安を集大成しているとき。自分の一生が何だったのかを思いめぐらせるときである。
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