Love our lives

人生の一コマ一こまを 愛し慈しんで 残したい。
ステキな庭のバラを! 旅行のスナップも そして大切な家族の素顔も!

日日是好日 森下 典子

2015年04月22日 20時57分10秒 | Books

日日是好日(にちにちこれこうじつ)   森下 典子

ある人のブログで紹介された本です。 茶道についてまったく知識の無い自分にとって新たな世界を示してくれるかと期待して 手に取りました。 副題に お茶が 教えてくれた15の幸せ とある。

 作者は 20歳から お茶を習い始め20年以上経った今、この間を振り返り感じた事を実に素直に書いておられる。そこから木についた言葉を記す。

○ ものを習うということは、相手の前に、何も知らない『ゼロ』の自分を開くことである。 つまらないプライド  など、邪魔なお荷物でしかないのだ。カラッポでないと 何も入ってこない。

○ 頭で考えるのではなく、もっと自分の手をしんじなさい。

○ 今、目の前にあることをしなさい。『今』に気持ちを集中する事。

○ 決まりどおりのおてまえにも、単純なおじぎにも、人の体のうごきにはその人の『空気』がある。

○ 茶道具は、お洒落な曲者ぞろい。

○ 人間は『自然』に触れれば回復する。

○ ひとつひとつの小さなうごきにも、キチンと心を入れること。

○ そうだ、気がきかなくてもいい。頼りにならない先輩でいい。自分を人と比べない。私は、私のお茶をすればいいのだ。

○ 会いたいと思ったら、会わなければいけない。好きな人がいたら,好きだと云わなければいけない。花が咲いたら,祝おう。恋をしたら、溺れよう。嬉しかったら、分かち合おう。  幸せな時は、その幸せを抱きしめて、百パーセントかみしめる。それがたぶん、人間に出来る、あらん限りのことなのだ。  だから、だいじな人に会えたら、共に食べ、共に生き、だんらんをかみしめる。   一期一会とは、そういうこと。

○ 戦国の武将は、命の次に大事な刀をはずし、小さなにじり口をくぐって狭い茶室に入り、ひたすら束の間の深い『安息』をもとめたのであろう。

○ 雨の日は、雨を聴きなさい。心も、体も、ここにいなさい。あなたの五感を使って、今を一心に味わいなさい。そうすれば、自由になる道はここにあると分かるはずだ。

○ 学校はいつも『他人』と比べ、お茶は『昨日までの自分』と比べることだ。

○ この世には、学校でならったのとはまったく別の『勉強』がある。あれから二十年が過ぎ、今は思う。それは、教えられた答えを出す事でも、優劣を競争することでもなく、自分で一つ一つ気付きながら、答えを掴み取る事だ。自分の方法で、あるがままの自分の成長の道を作る事だ。  気付くこと。一生涯、自分の成長に気付き続けること。  『学び』とは、そうやって、自分を育てる事なのだ。

○ 人生は、長い目で、今のこのときをいきること。

 茶道も 道がつく。 道とは自分を育て高める事なのであろう。 この人のように一つのことに長く就くことにより自分の成長が分かりやすくなる。 自分の過去を振り返ってみると、稽古事、習い事をしてもすぐ飽きて辞めたりしては 何も得られない。  以前、若いときは 何事も浅くとも広く愉しみたいと考えていたが、この本によって、何か掘り下げてみたいと思うようになった。

 


旅をして出会い、ともに考える      新原 道信

2015年04月04日 20時27分29秒 | Books

楽しい出会いを期待して 素敵な思い出となる旅をしたい私にとって、これこそといった題名の本に出会いました。 なるほど、軽い気持ちで向かっても得るものは軽いということが分かりました。

○その土地の人と他愛の無い話をしながら、相手から”おい、ここで何をしているんだ”と、聞かれるような具合   に。

○旅を共にする相手がいる時は、その旅の間に、感じた事、考えた事、連想や着想なども含めて、できる限り対話する時間を持とう。

○私は何者で、なぜ、何処から来て、どのようにして、今あなたと話したいと考えるようになったかを、できる限りつまびらかに、包み隠さず、全てを伝えるようにする。

○人との”出会い”は、すべてが一期一会の真剣勝負です。

○ひととの 縁 を辿ってゆく。

○一見”自然なもの”に見える景観には、長い時間をかけてつくられてきた環境と人間との共生の関係や、そこ に暮すひとたちの願望や意図を見てとることができる。