小さい っ が消えた日 ステファノフォンロー
小さい ’っ’ って、音がないのね。言葉の中で ’あ’ や ’か’ などは声になるけれど。だからみんなにお前は役立たずと言われ、僕なんか居なくてもいいやといって、みんなの輪の中から一人居なくなってしまった。 すると困った事があちこちに起こり出した。例えば、いっぱいが いぱい、はっきりがはきりと言った具合で、意味不明、コミュニケーションが取れなくなってしまった。 困って、みんなは小さい ’っ’に、帰ってきてくれるように手紙を書いたのです。それを読んだ小さい’っ’は帰ってきてくれました。 最後に『音が無いから必要ないと思える小さい’っ’でも、実は、他のどにお言葉と同じように大切だってことが分かったでしょう。 我々はいつもそうだが、一度失くしてから、それがいかに大事だったかという事に気付くんだよね。』
この日本語の小さい’っ’の話、作者はドイツ人なんだって。 これも不思議!