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原発事故と放射能 山口 幸夫
風化している私の中の 原発事故について、一体何を学んだのかと反省しこの本を読みました。
原発でできる電気は安いというのは間違っていて、計算上のからくりがあったことも判明しました。ほかの発電方式に比べると、一番高価であることを経済学者の大島堅一さんが明らかにしました(2011年)。またクリーンという面でも、何を持ってクリーンというのかが問われました。二酸化炭素の排出量を削減できるから、という理由でしたが、福島第一原発で環境に放出された放射性物質による汚染の方がはるかに深刻だというのは、もはや多くの人々の一致した判断でしょう。
ベクレル 1秒間に1個の原子が崩壊する放射能の強さ(量、エネルギー)を 云う。 1Bq = 1(1個/秒)
キュリー ラジウム1グラムがしめす放射能の強さ(量)を云う 1キュリー =370億ベクレル
原子は陽子と中性子とからなる原子核、そのまわりを回る電子から出来ている。陽子と中性子の質量はほぼ同じ。
シーベルト 被曝量をあらわす。人体が放射線のエネルギーをどれだけ吸収したかのものさしになっている。しかし、体内のどの部分にどのような放射性物質がたまるかによって、シーベルトちうものさしでは測れない影響もある。 0,05mSv 胸部エックス線集団検診時
1mSv 公衆の1年の線量限度
2,4mSv 自然放射線の1年の世界平均
10mSv CT検査
50mSv 放射線作業従事者の1年の線量限度
100mSv 放射線作業従事者の5年間積算線量限度 今回の福島での事故ではこれが守ら れずに、100mSvが250mSvへと引き上げられました。実際には250mSvを超えた人が6人で、最大678mSvを浴びた人もいた。 こうして犠牲は原発で働く労働者に押し付けられる。
250mSv 白血球の一時的減少
3~4Sv 約50%が死亡
5Sv 永久不妊 生殖腺の部分被曝
6~7Sv これ以上では99%死亡
6~10Sv JOC事故で死亡 JOCの事故で核分裂したウランの量は、ほんの1ミリグラムです。
原発で働く人たちが厳密に法廷限度で仕事をすると、すぐに限度に達してしまい、仕事から離れなければならなくなる。下請け労働者の場合、次の仕事がなくなるので、あちらこちらの原発現場で、被曝線量を隠したまま、働き続ける。どれだけ被曝したか分からず、健康が蝕まれてゆく。こういった差別された労働者の存在なしには、原発は運転できない。
低レベルで合っても、放射線が的に当たると人体は針で刺されたような影響を受ける。
ピンポイント放射線も避けろ。
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