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好きなことだらけさ…

『レンブラント 光の探究/闇の誘惑』

2011年06月08日 | 絵画・展示

上野にある国立西洋美術館で
開催されている『レンブラント 光の探究/闇の誘惑』に行ってきました。
震災の影響で開催初日から一週間臨時休館だったのですが、
無事に始まり、6月12日(日)が最終日です。

今日は朝から雨が降っていたので、昼過ぎ雨が上がった頃から
会場が混んできました。

闇と光の魔術師レンブラントは大きな作品である《夜警》などが有名です。
今回の展示は版画がたくさんあると聞いて行きましたが、
一つ一つの作品がビックリするほど小さい!!
ハガキ大ならまだいい方で、5cm角くらいの大きさに細か~いエッチング…
顔を寄せないと何を描いているのかわからない物もありました。
シバシバしている眼で見るのは大変でした

面白かったのは一つの原版から別種の紙に刷った同じ作品を比べて展示していたことです。
アムステルダム国立美術館や大英博物館、
ルーブル美術館、ボストン美術館などでそれぞれ持っている作品、
本来なら並べて観賞することができないものを並べているのです。
ただもう少し近づけて展示して欲しかったです。
隣同士に並んでいるのですが、間をたっぷり取っているため、
見比べるのがちょっと大変でした。

見どころはやはり、最後にズラ~っと並んだ
《3本の十字架》と《エッケ・ホモ(民衆に晒されるキリスト)》かな。
西洋紙、和紙、オートミール紙などいろんな紙に刷ってあるドライポイント作品。
大きさも40~45cmくらいありますから見やすかったですw
和紙はインクの吸いこみがいいらしく、西洋紙より全体に黒いというか、
闇が濃い仕上がりになってます。
西洋紙やオートミール紙は白っぽい分、細かい描写もきれいに見る事ができました。
当時は和紙刷り作版画が高級品だったのかもしれませんが、
今見るとスミベタでつぶれてませんか?って印象で、
オートミール紙などに刷った作品の方が好きでした。

数は少なかったですが油絵作品は、さすがの質感表現で圧倒されますね。