くろたり庵/Kurotari's blog~since 2009

総務系サラリーマンの世に出ない言葉

怒り心頭、ごもっとも!

2012-10-17 23:06:49 | 政治経済のことも考えよう
日本維新の会代表の橋下大阪市長が、
自身の家系をめぐる記事を掲載した「週刊朝日」について抗議し、
取材意図を確認するまでは、今後一切「朝日」の取材は受けないことを
通告したとのニュースがありました。

私は橋下氏の支持者ではありませんが、
今回の記事については橋下氏の怒りに深く共感しました。
新聞の朝刊で「週間朝日」の広告見出しを読んだだけで、
「なんて下劣な記事だろう」と感じたのを鮮明に覚えています。

自分の先祖の為したことや評価と、
現在の自分の価値とはまったく無関係です。
自分の先祖がいかに立派だったかを自慢する人間が愚かなように、
他人のルーツをあばいて貶めようとする人間には、
それ以上に知性の欠片も感じられません。

先祖が立派な殿様や政治家だったら、
いまの子孫も立派で信頼にたる、優秀な人だとでも言うのでしょうか。
先祖が被差別の出身者やヤクザ者だったら、
子々孫々に至るまで、立派な人間は出ないとでもいうのでしょうか。

「言論の自由である」
メディアはそう言うかもしれません。

しかし、大衆週刊誌が記事にするということは、
橋下氏本人だけの出自としてだけでなく、一般人である、
彼の子供や親戚の出自としても公にさらされるということです。
社会的な妥当性が認められる道徳観に照らせば、
明らかに公序良俗に反した行為ではないでしょうか。

そして何よりこの手の記事が醜いのは、
記事の向こう側に相手を貶めようとする記者の思惑が読み取れ、
どこにも正義が感じられないからです。