パクリ天国「中国」の品行を論じるとき、きまって、
「日本もかつては、欧米の真似をして発展してきたではないか」
という反論があります。
確かに家電メーカーや自動車メーカーなど、
現在、世界に名だたる日本企業も、
創業期には欧米製品の研究と真似から始まり、
世界企業に発展したことは否めません。
しかし、日本の真似は、
消費者を騙すための真似ではありませんでした。
そこには、使う人の立場になって研究を重ね、
改良をして、更に性能を向上させるという目標がありました。
そういう地道な努力があって、
「made in japan」ブランドが世界に広まったのです。
かつての日本は欧米諸国からは、
「日本人は、発明することは不得手だが、
これを改良してコンパクト化したり、多機能化したりといった、
応用、発展させることが得意な民族」
と言われたものでした。
いまの中国のモノマネはどうでしょうか。
アイフォンの例を見るまでもなく、
それは消費者を騙すための真似です。
高速鉄道の例をみるまでもなく、
それは開発研究費を省き、安く売らんがための真似です。
中国は成長期の日本を引き合いに出して、
モノマネを正当化しますが、そもそも商売に対する精神性が違うのです。
いまのままなら、おそらく100年たっても、
日本のような世界企業が育つことはないでしょう。
物事の上っ面の事象だけを見て、
「昔の日本だって、いまの中国と同じように、
モノマネをして発展したのだから中国を非難する資格はない」
などと訳知り顔で言う日本人がいるのには困ったものです。