くろたり庵/Kurotari's blog~since 2009

総務系サラリーマンの世に出ない言葉

パクリ中国に明日はあるか

2012-10-25 23:35:27 | 政治経済のことも考えよう
パクリ天国「中国」の品行を論じるとき、きまって、
「日本もかつては、欧米の真似をして発展してきたではないか」
という反論があります。

確かに家電メーカーや自動車メーカーなど、
現在、世界に名だたる日本企業も、
創業期には欧米製品の研究と真似から始まり、
世界企業に発展したことは否めません。

しかし、日本の真似は、
消費者を騙すための真似ではありませんでした。
そこには、使う人の立場になって研究を重ね、
改良をして、更に性能を向上させるという目標がありました。

そういう地道な努力があって、
「made in japan」ブランドが世界に広まったのです。

かつての日本は欧米諸国からは、
「日本人は、発明することは不得手だが、
 これを改良してコンパクト化したり、多機能化したりといった、
 応用、発展させることが得意な民族」
と言われたものでした。

いまの中国のモノマネはどうでしょうか。
アイフォンの例を見るまでもなく、
それは消費者を騙すための真似です。
高速鉄道の例をみるまでもなく、
それは開発研究費を省き、安く売らんがための真似です。

中国は成長期の日本を引き合いに出して、
モノマネを正当化しますが、そもそも商売に対する精神性が違うのです。
いまのままなら、おそらく100年たっても、
日本のような世界企業が育つことはないでしょう。

物事の上っ面の事象だけを見て、
「昔の日本だって、いまの中国と同じように、
 モノマネをして発展したのだから中国を非難する資格はない」
などと訳知り顔で言う日本人がいるのには困ったものです。