くろたり庵/Kurotari's blog~since 2009

総務系サラリーマンの世に出ない言葉

この国の特性

2012-04-23 23:33:20 | 政治経済のことも考えよう
礼節をもってやってくる相手には、礼節をもって接し、
横柄な態度でやってくる相手にも、やはり礼節をもって対応する。
高慢な相手にもただひたすら腰を低くし、
恫喝には小さく怯え、卑屈なまでに耐え忍ぶ。

そして相手が調子に乗りすぎて度を超すと、、
ある日、突然ブチキレて何をしだすかわからない。

それがこの国、日本。

自分より弱い相手に対しては、
とことん高圧的な態度で威張る国には、
決して理解できない国、それが日本。

かの国は、先の大戦での痛手も忘れ、
この国に対する研究が不足しているのではないかと思うこの頃です。



マジで新聞変えようか・・・

2012-04-22 23:38:17 | 政治経済のことも考えよう
石原都知事の東京都による尖閣諸島買取発言では、
埼玉県在住の島の所有者が一躍脚光をあびました。

日本のそこかしこでは、
外国企業に土地を売り渡してしまう、
文字通りの「売国行為」が横行する昨今、
外国からの莫大な買収金額の提示にも惑わされず、
日本の領土を守り続ける所有者の強い意志には頭が下がります。

しかし、この所有者の言うとおり、個人で所有するには限界があります。

将来、尖閣の島々を相続した所有者の子孫が、
いまの所有者と同じ確固たる信念を持っているとは限りません。

また、中国は武力を行使せずとも、
どんな手練手管を使って、所有者一族に接近してくるやも知れません。
いまの政権では、所有者を護ることはできないでしょう。
「民有地なので国は口を挟めない」などと頬かむりするのが関の山です。

仮に尖閣諸島が都有地になったとしても、安心はできません。
必ず都知事選挙では、中国の息のかかった候補者が立つはずです。
そして当選させるために、組織票の獲得に動き出すでしょう。
これは妄想ではありません。
サンフランシスコなど、米国の市長選挙では現実に起きていることです。

それにもかかわらず、この期に及んでも、
「尖閣諸島は日本固有の領土」とは決して書かず、
「明治期から続くわが国の実効支配」と書く新聞があります。
挙句に都知事の買い取り発言は、
「尖閣を国有地にした男として名を残す」ためだと批判しています。

そしてこの新聞は、
「争点はとことん話し合うのがまともな国」 と書いていますが、
きちんとした法手続きを行って公有地化しようとすることが、
「まともではない」とでも言うのでしょうか。

十数年前に、この新聞のライバル紙の販売拡張員に騙され、
怒り心頭から、ずっといまの新聞を購読契約してきましたが、
今回ばかりは、真剣に「新聞を変えようか」と考えてしまいました。


「レンズが撮らえた幕末明治の女たち」

2012-04-21 11:41:00 | 書籍の紹介
昨年二月に103歳で亡くなった私の祖母が、
生前、大事にしていた一枚の写真を見せてくれたことがあります。

それは、祖母が若い頃に写真館で撮影した、
自分自身のポートレート写真でした。

祖母は明治40年(1907年)生れでしたから、
おそらくは大正の終わりか昭和の始め頃に撮られたものでしょう。
そこには、しわくちゃになった祖母からは想像もできないほど、
若くて美しい日本髪姿の女性が写っていました。

亡くなったいまとなっては、撮影した目的はわかりません。
田舎の一般庶民が、気軽に写真を撮れるような時代ではありませんから、
たぶん、お見合い用か何かの写真として撮ったものだろうと推察するのみです。

この本を読んで(というか観て)、ふとそんなことを思い出しました。

 小沢健志 監修 / 山川出版社 刊 

古写真を観るのが好きです。
古写真からは、その時代の空気を感じることができます。
また、写真には写りこんでいないフレームの外の風景を想像したり、
写っている人物の表情などから、その人の「人となり」を思い浮かべ、
どのような生涯を送ったのだろうと、あれこれと無責任な空想をめぐらすのが楽しいのです。
時には、現代のアイドルやモデルなどでも通用するような、
かわいらしい少女や美しい女性が写っていて、目が釘付けになることもあります。

この本は、幕末から明治にかけて生きた女性たちを紹介した、
女性のポートレートだけを集めた写真です。
出版は歴史好きなら誰もが知っている、教科書でおなじみの山川出版社。

この幕末・明治の「女性だけ」に絞った古写真の「切り口」は、
これまでにもありそうでなかったのではないでしょうか。
「さすが歴史の山川出版社」と思いました。

誰でも気軽に写真を撮る時代ではありませんから、
掲載されている写真の多くは、皇族や華族を始め、
当時話題になった人物や花柳界の女性が中心となっています。

驚いたのは、すでに明治40年には、
全国美人写真コンクールが開催されていたことです。
新聞社によって開催されたこのコンクールには、
全国から7000枚もの応募写真が集まったとあり、
その多くは、経済的にゆとりのある良家の令嬢だったといいます。

一等は当時16歳だった小倉市長の四女。
写真に造詣の深かった義兄が本人に無断で応募し、
学習院の女学生だった彼女は一等に選ばれると、
「公然と容姿の優劣を競うのは、良妻賢母の教育方針に添わないはしたない行為」
として、退学になってしまったといいます。

本書には一等から十二等までと、
主な都道府県の代表に選ばれた女性の写真が掲載されており、
現在、それらの写真は国立国会図書館に収蔵されているそうです。
本人たちも、まさか自分の写真が100年後に国の図書館に収められ、
書籍として出版されるなど夢にも思わなかったことでしょう。

また、本書には二点だけ「笑う女性」の写真が収められています。
幕末から明治にかけての「笑顔」の人物写真はとても貴重なものです。

当時は露光に時間がかかったことや
「人前で歯を見せる」ことが品のないこととされていたこともあり、
男も女も、誰もみな「すまし顔」でしか写っていません。
私が記憶している限りでは、笑顔の写真を残しているのは、
中岡慎太郎と本書の女性くらいではないかと思います。

「笑顔」には、人をひきつける力があります。

名も残っておらず、決して美人というわけではありませんが、
屈託なく笑うその女性も、やはりとても魅力的に見えるのです。



上司の資質

2012-04-19 23:04:35 | これが会社で生きる道
「若い柔軟な発想で、斬新な提案をどんどん出してほしい」
「これから会社を変えていくには、キミたちの若い力が必要だ」

どこの会社でも、上司が若手社員によくいう言葉です。
一見すると理解のある、有能な上司に見えます。

しかし、多くの場合、
若手社員が本当に斬新な提案をすると、
「おもしろい考えだ。もっと深く考えてみて」 とか、
「考えるだけじゃなく、キミたち若い者がやってみるんだ」
などと言って終わってしまいます。

要するにその上司は、若手社員に提案を求め、
その提案に対して意見をしただけで、
自分の仕事をした気になってしまっているわけです。

斬新な発想や提案を実現化するときにこそ、
上司の的確な指揮と支援がもっとも必要であるのに、
肝心な部分はマルナゲの上司が多いのはなぜでしょうか。

上司が不勉強だと、上司は若手社員の発想についていけません。
その提案が良いものなのか、そうでないものなのか、
適切な判断することができないのです。

そして上司が指揮官としての能力に欠けていると、
その提案を実現化するために上司として何をすべきか、
どう進めていくかをプランニングすることができないのです。

部下の提案にとことんつき合う覚悟がないのであれば、
上司は部下に向かって軽々しく 
「斬新なアイデアを出せ」 などと言ってはいけません。

部下は上司の「勉強不足」や「有能か否か」をすぐに見抜くのですから。



仕事の力量の判断基準(2)

2012-04-18 22:35:33 | これが会社で生きる道
『回覧物は早く次に送りましょう!』

会社では、メールやイントラネットを使って
回覧物を社内展開することが一般的になりましたが、
それでも雑誌やパンフレットなど、現物を回覧することも少なくありません。

そんなとき、いつも特定の社員のところで回覧物が滞ってはいないでしょうか。

回覧期日があるものは、滞ることが少なくても、
雑誌など期日のない回覧物になると、とたんにルーズになる社員がいます。

そして回覧のチェック日が一週間近くも跳んでいたり、
回覧物がいつまでも机の上に放置してあったりする社員は、
たいてい仕事の効率が悪く、スピードも遅い社員が多いようです。

逆に回覧物を早く回せる社員は、自分に必要な情報と不要な情報の判断が早く、
他の社員へ引き渡さなければならない業務があっても、後工程を待たせません。

「忙しくて見る暇がない」 というのは無能な言い訳にすぎません。

仕事の力量が高い社員は、回覧物などにはさっと目を通し、
必要な記事や興味のある内容はさっさとコピーしたり、
スキャンしてパソコンに保存しています。
熟読は時間のあるときにするのです。
要するに、情報の取捨選択が的確で早いわけです。

仕事の力量を判断する基準として、この目安はだいたい合っているようです。