「私でなくてもいい仕事なら、誰か他の人に言ってください」
自分の担当の仕事ができるようになると、
それ以外の仕事をそう言って断る人がいます。
その人は、大きな勘違いをしています。
残念ながら、会社には「あなた」でなければならない仕事などありません。
どうしても「あなた」でなければならないとしたら、それは組織として欠陥があります。
なぜなら、それでは企業として成り立たないからです。
それは、そう言っている私とて同じこと。
それが会社というものです。
誰でもできる業務や手間のかかる細かい用事を「雑用」というのなら、
仕事は「雑用」の積み重ねであり、会社は「雑用」で成り立っています。
華々しい業績は、
格好いい企画書を作成したり、熱い議論を戦わせたり、
あるいは気の利いたお客様との会話などがもたらすのではありません。
そこに至るまでの地道な「雑用」が完璧だからこそ、
もたらされるものなのです。
「あなたの仕事への信頼」は、
そんな「雑用」の積み重ねの上にあります。
「雑用」を「逃げず」「クサらず」「投げ出さず」に完璧にこなしてこそ、
周りから信用され、信頼を得て、より重要な仕事を任されるのです。
難しいことではありません。発想を転換してください。
「雑用」をないがしろにせず、懸命にこなすことで信頼が得られるのです。
こんなに易しいことは、ないではありませんか。