院長室から

日々の診療、子育て中のつぶやき

講演会に行って来ました。

2008-06-27 06:43:02 | 健康・病気

夕べ、講演会に行って来ました。講師の田部井先生は、自治医大で腎臓内科医をしていた頃に大変お世話になった大先輩です。毎年某花火大会のときにご自宅にお招きいただき、医局員大勢でお邪魔しました。庭は即席のビアガーデンになり、楽しかったなあ。現在は自治医大さいたま医療センター腎臓科の教授をなさっていますが、その昔と全然お変わりない感じです。

さてさて・・・
腎臓病なんて、昔はマイナーなものと思われてきましたが、最近は、メタボの次はCKD(慢性腎臓病)なんて揶揄されるくらいメジャーになってきています。
1.糖尿病が爆発的に増えていること、
2.採血での指標が正常でも、高齢者、やせている人などは実は腎機能がかなり落ちていること、
3.腎機能が低下していることそのものが脳卒中や心筋梗塞といった脳、心臓の病気になる確率を上げるということ
などから、実はCKDの方はかなりの数に登り、かつ早めに一度腎臓内科医に見せてもらった方がよいのです。日曜日にも内科学会の講演会に行きましたが、やはり、CKDの講演が含まれており、全国的に医師側には啓蒙が進んできていると思います。

南埼玉郡市医師会久喜医師会は、このような勉強会を頻繁に設けてくれているので、とても勉強熱心なところだと思います。各分野での臨床最先端を教えていただけるので、とてもありがたいです。
子供にはさみしい思いをさせるし、おばあちゃんにはいつも迷惑をかけますが、医師としては新しい情報をしっかりキャッチするよう心がけたいと思います。