院長室から

日々の診療、子育て中のつぶやき

女性のがんについて

2011-07-25 06:57:28 | インポート
おとといは女性のがんについて勉強しに浦和まで行ってきました。具体的には乳がん、子宮けいがんについてです。この辺りは、外科系、産科系の研修をしていないので、本当に学生時代の知識どまりでした。ちょっと患者さんとお話しするにも、おおまかな検査/治療法などをお伝え出来ると良いなと思い参加しました。
講師の先生は、県立がんセンターの田部井敏夫先生と、以前にも講演をお聴きした自治医大埼玉医療センターの今野先生でした。

皆さんは乳がんと子宮頸がん、どちらが多い病気と思いますか?
私はそれすらよく知らなかったのですが、乳がんは年間4万人、子宮頸がんは年間1万5000人の発症があります。

乳がんの方は特に新しい治療についてハーセプチン?なんのこっちゃ、から始まりましたが、だいぶ知識が整理されたと思います。患者さん用の乳がん診療ガイドラインを購入して、簡単なところから復習してみたいと思います。

子宮頸がんは、なんといっても検診、それプラス若い方(もちろん自費ではありますが私世代以上の方が打っていただいても悪いことはありません)は予防接種で、ほぼ根絶出来る病気と、講師の先生は力説されておりました。
当院でも予防接種を打ちにくる方がいらっしゃいますが、これだけで安心せずに是非検診も受けていただけるようお勧めしたいと思います。子宮頸がんの発症年齢のピークは35歳と聞きました。若いうちから検診を受けることをお勧めします。









済生会栗橋病院の病診連携の会に参加しました。

2011-07-22 17:26:08 | インポート

昨夜の夜の勉強会、テーマは腎臓でした。

前半は小さな限局している腎細胞がんに対して、一つの腎臓を全部取ってしまうのではなく、一部だけ取っていく方向になってきているという報告とそのメリットデメリットについて、後半は多発性のうほう腎という遺伝性の腎臓の病気についてのまとめと最新知見でした。

開業してた当時は、周りに顔見知りの先生は誰もいなくて心細い思いをしていました。3年が過ぎて、だいぶいろいろな先生とお話しできるようになったなあと思います。

夜の勉強会に参加するのは、もちろん最新の知見を専門の先生からまとめてお聞きしたいということもありますが、近くの先生とコミュニケーションを取れるということも大きいです。患者さんを紹介する時に状況をお話ししやすくなり、ひいては患者さんのメリットとなります。

子供を置いて出かけるのは、かわいそうではあるのですが、これからも出来るだけ参加したいと思います。

それにしても、昨日今日はだいぶ涼しくて生き返りますね。台風も風はひどくなかったので、バラの枝もなぎ倒されずにすみました。また、あす以降暑くなってくると思いますが、元気に乗り切っていきたいですね。


腎臓内科として講演してきました。

2011-07-18 10:45:39 | インポート
少し前の7月15日、久喜総合文化会館で利根医療圏の医療従事者対象に糖尿病性腎症の講演を行ってきました。

コメディカルの方や、行政の方も多数参加されていて、
利根医療圏チームとして団結して糖尿病の患者さんの合併症の予防に取り組む主旨の
この講演会も6回目を数えます。
今回は腎臓部門として、少しでも気軽に皆さんにとらえていただけるようがんばって準備しました。

今回は本来3月11日に予定されていたのですが、東北大震災によって開催延期となっていました。
話をしているときにまた震度4の地震が起こり、会場が少しざわつきました。
どうも、地震に見込まれてしまっているなあ・・・と思いながら話し終えました。








自閉症関連の勉強会に参加しました。

2011-07-12 06:37:01 | インポート
夕べは土屋小児病院にお邪魔して、自閉症にまつわる疾患の勉強会に参加しました。

講師の先生は筑波大学の宮本先生です。
恰幅のよい、子供さんがいたらすぐなついてしまいそうな、優しい表情をした先生でした。
先生の外来での経験なども交えた説明にあっという間時1時間半が過ぎてしまいました。

自閉症については、これまでほとんど知識がなく、
映画で見たレインマンのダスティンホフマンのイメージがあるだけでしたが、
どんな特徴を持っていて、どういうポイントを押さえて接したら上手く社会に適合して
日常生活を困らずに送っていけるようになるかおぼろげにわかった気がします。
また、学校や地域の保健士さんとの関わりも必要になり、広い範囲でのサポートが必要な疾患だとわかりました。

最近だいぶNHKでも、自閉症関連のドキュメンタリーなどをやっているようですが
これまであまり見たことはありませんでした。
これからは積極的に見ていきたいと思います。

内科ではありますが、女医と言うこともあるのか小児科のお子さんはかなり多いので、
少しずつでも専門科の先生の知識を得られるようこれからも必要な分野での勉強を進めていきたいと思います。





はじめての乳児健診

2011-07-08 07:06:05 | 出産・育児
昨日はじめて、4ヶ月の乳児健診をしてきました。
4ヶ月のお子さんというと、診療所では予防接種でちらほら見る程度で、うまく出来るか本当に不安でした。
なので昨年までは、なんとか勘弁していただいていたのですが、
そうも言っていられないようで、がんばることにしたのでした。

午前中、合間を見ながら健康診断のチェックポイントなどを書いた本を読んで
一通りのことは確認しましたが・・・・
いざ行ってみると、頭で理解しているのと実際やってみるのでは
当然ながら全然違います。一瞬にして研修医に戻ってしまった気分でした。

お隣はベテランの岡部先生だったので、いざと言うときにはお願いしようと思い心強かったのですが
いかにも私の方の健診は型通り、かちんこちんと言ってよかったです。
特に、最初の頃の赤ちゃんは寝返りを打たせたりうつぶせにしたりするのも
6年前は我が子をホイホイ世話していたんですが、今となってはおっかなびっくり。
緊張が伝わるのか、手が冷たいせいか泣き出す赤ちゃんも多く
いつもならたとえ泣いていても声の合間を縫ってしっかり聞こえてくる心音も、
なかなか上手く聞き取れず、だいぶ長い間聴診器を当ててしまったりして
我ながら極めてぎこちなく、お母さんの不安そうな視線が痛い気がしました。

今回はやるべきことをなんとかこなすだけに終わってしまい、あまり上手く出来なかったな・・。
今年はあと1回あります。
次回は前の月あたりに専門の先生が健診をしているところを見学させてもらって
スマートなやり方、リラックスした雰囲気を作れるようにしたい思います。
何事も慣れてくることが必要ですね。