院長室から

日々の診療、子育て中のつぶやき

Hibワクチンのこと

2008-11-23 06:21:37 | 健康・病気

さて、筆がのってきたので、Hibワクチンのことにも触れておきたいと思います。

Hib(インフルエンザ菌b型)は小児の細菌性髄膜炎の主要な原因です。これはインフルエンザウイルスとはまた違いますので、混同しないようにして下さい。概要は、以下のホームページを参考になさってください。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%95%E3%83%AB%E3%82%A8%E3%83%B3%E3%82%B6%E8%8F%8C

このワクチンが、さんざん待ちましたが12月19日に発売されます。このワクチンはフランスからの輸入でまだ入手数が少ないため、乳児全員に公費で打てるまではまだまだです。

ワクチンの接種は三種混合と同じようなスケジュールになります。

よしば診療所では希望者がいれば、年明けくらいに2人分くらい手に入りそうな見込みです。希望の方、詳しく聞きたいという方は、ホームページからメールでお問い合わせ下さい。


ヒトパピローマウイルスワクチンのこと

2008-11-23 06:03:36 | 健康・病気

さて、後編です。

読んでくださっている方、しんどいかもしれませんね。最後までよろしくおつきあい下さい。

インフルエンザと違って、こちらはあまり耳慣れないウイルスかもしれません。

でも、ヒトパピローマウイルスは子宮頸癌をおこす原因です。B型、C型肝炎ウイルスは肝細胞癌の主因として有名ですが、このウイルスはさらに上をいっていて、これに感染しなければ子宮頸癌にはならないのだそうです。このウイルスにもいろいろな亜型がありますが、特に悪いのは16型と18型だそうです。
このウイルスは、性行為によってうつります。しかし、やばい(?!)人が罹る性病というイメージではなく、性行為を行うような人(まあ、ほとんどの人ですね)は、80%がうつるウイルスなんだそうです。しかも全身的に免疫ができないので、何度もうつってしまいます。うつったときには症状はありません。そして、うつった人の1/10000が、5~10年後に癌を発症します。

実は、このウイルスのワクチンが、来年春には認可される見通しです。将来的には、中学1年生くらいの時点でこのワクチンが公費で受けられる見込みだそうです。
もっとも、現時点で12歳を過ぎていても性行為現役続行中(笑)の方は、いつでもうつる可能性があるわけですから、ある程度自費でもうけたいですよね。

ワクチンについては続報があれば、またかきますね。


新型インフルエンザのこと

2008-11-23 05:39:20 | 健康・病気

夕べは、新型インフルエンザ、ヒトパピローマウイルスについての勉強会に参加してきました。
講師の先生は防衛医大の川名明彦先生、自治医大埼玉医療センターの今野良先生でした。

まず、世間を騒がせている新型インフルエンザ(H5N1)のパンデミック(ヒトーヒト感染の大流行)についてです。

2006年にインドネシアでヒトーヒト感染例があったのですが、それ以外はまだトリーヒト感染にとどまっており、1997年に最初にトリーヒト感染が報告されて以来、11年が経過しています。
専門科の間で、H5N1によるパンデミックはないかもしれないという見解もでてきているそうです。”パンデミックはいつか起きるかもしれないではなくて、今起きてもおかしくないし必ず起きる”と、いわれてきただけに、少しほっとする思いでした。

しかしながら、H5N1の毒性はとても強いと見られています。
20世紀に起きたパンデミックの中で一番規模の大きかったスペイン風邪(H1N1)が青年層を中心に全世界で4000万人の死亡者を出したそうですが、この際の致死率は2-3%とされています。今回の新型インフルエンザは、これまでに罹患した方の63%が亡くなっているのです。

もしかするとパンデミックは起きないかもしれないけど、もし起きて自分が罹ったら抗ウイルス薬を使わないと一週間以内に死ぬ確率は高いということです。

そして感染対策ですが、今抗ウイルス薬の備蓄は5700万人分予算が付いたそうです。そして、鳥インフルエンザからつくられたプレパンデミックワクチンは2000万人分用意が出来ており、今年度中に3000万人分まで増えるそうです。全国民の半分が罹患しても、薬剤は十分あるということですね。

パンデミックが起きて日本での発生が報じられれば交通が発達しているので、すぐ大流行となるでしょう。
一般の方は国内発生が報じられたら、極力不必要な外出はさけた方が良いでしょう。外出時には必ずマスクをつけて下さい。
よしば診療所にもどんどん患者さんが見えると思うので、自分もうつったかなと思ったらすぐにタミフルかリレンザを使用しようと思いました。以前はパンデミックが起きたら予防的に使うことも考えましたが、流行が収束するまでずーっと使うことは現実的でないし、講師の先生が、逃げ回っていてもいつかは感染するとおっしゃっていましたので、軽く罹ることに目標を切り替えました。そうこうしているうちに新型ワクチンが作られれば、それを打てばいいわけですね。

自分の中で、こうしたらいいなというやり方が見えたので、とても有意義な講演会でした。

長くなったので、ヒトパピローマウイルスに関しては、分けますね。


AED講習会を受けませんか?

2008-11-22 06:53:27 | 診療所

12月6日(土)午後に、心肺蘇生法の講習会を開きます。
場所:よしば診療所
時刻:13時30分から約3時間
実施項目:心臓マッサージ、人工呼吸、気道異物の取り出し方、AEDの使い方
消防士さんにも協力していただき、実習形式で行います。
参加者の方には証書もでます。

ご家族が倒れたときには、5分以内の循環再開が必須です。あわてずにどんなことをしたらいいのか、最初はうまくできなくても、練習するうちに自信がつきますから臆せず参加してください。
万が一の時、命を守るリレーに参加できるよう是非ご検討下さい。

実習形式のため参加者を限定10名とさせていただいています。参加希望の方は、診療所までお電話下さい。ホームページにもでていますが、0480-26-7200です。


うちの子のこといろいろ

2008-11-21 07:23:59 | インポート

木曜日の午後は、子供のスイミングがあります。
いつも遅番の息子も、この日ばかりはとびきり早く保育園に迎えに行きます。

時間が時間なのでちょうどお昼寝が終わるかどうかってところなのですが、昨日はやけにぼーっとしていて(起き抜けのおしっこの時にゴミ箱にしそうになったそうです、笑える)、プールに着くまでの間に”喉が渇いた””アイス食べたい”などとぐずっていました。
”プールのあとでね”とかわして、スイミングで服を脱ぐところまでいったのですが、またそこでぐずぐずしはじめました。
”かえる!”と泣きだしたので、服を着せて駐車場まで戻り”じゃ、保育園に帰ろう”といったら、ガーンとなって”やっぱり、スイミングやる~”
・・・あー、まだ保育園はあまり好きじゃないみたいです。

やっと着替えて、プールに入ったものの、中で泣きじゃくり。周りのお母さん方も心配そうにしてくれていて、”かわいそうだな、わがままはさせたくないけど、やっぱり無理にやらせなければよかった・・・”と、へこんでいたところ、コーチがプールの外まで連れてきて、声をかけられました。
”もう今日は無理かな、お母さんどうでしょう”って言われるのかなと思いきや
”ママにがんばれってもう一度言ってもらったら頑張るよね”って、励ましてくれてました。
ありがたかったです!!
子供をぎゅーっとして、”どうする?無理?”ってきいたら、”いく!”って言ってくれました。いや~、我が子ながらえらい!まあ、眠くってごねていただけなんですけどね。
そこからは笑顔で、水と戯れていました。
そして帰りには、いつものようにスイミングの自販機でアイスを買ってご満悦でした。

コーチのやさしさが、とってもありがたかったです。

保育園は慣れてきていますが、まだまだ楽しいところまでいっていないようです。
さすがに、”泣いてもおかーしゃんは遊んでくれない”ということは、学習したらしく、泣いて拒否することはなくなりましたが、すすんで朝支度をすることはなく、保育園で別れるときにはいつも緊張した顔をしています。
保育園での時間も長いですし、しつけのしっかりした園なのでダメ母親としてはとてもありがたいですが、息子は遅れまいと大変なのかもしれません。何とか乗り切って、自信をつけていけたらと思います。