院長室から

日々の診療、子育て中のつぶやき

バラの薬を撒きました。

2012-03-29 07:06:13 | ガーデニング
今年は寒かったのですが、だいぶバラの芽が出てきたので、
半分くらいのバラには薬を散布しました。

ブログで確認したら去年最初にまいたのは、4月15日。
ちょっと早すぎたかな・・・。

ここ数年で体得した(?)のは
スパニッシュビューティは、あまり早いうちからまくと葉っぱが斑になって失敗すること。
今頃の芽吹きのときに、一カ所から二つ目が出てしまっているところは片方だけ残して摘んでしまうこと。
これからは草も生えてくるので、本格的にガーデニング始動です。

今シーズン冬の間にやったことは、スノードロップの球根とクリスマスローズのうえこみです。
スノードロップはスタッフ玄関前に可憐な白い花を咲かせていてくれましたが、
クリスマスローズは今年は咲いてくれませんでした。来年に期待です。

子供もホームセンターなどに行くとなにかと花の苗を買いたがります。
これまでは、山吹草、パンジー、デイジー、イチゴの苗(!)などなど。
自宅玄関前のちょっとした花壇が奴のスペースになっていて、勝手に自分で植え付けて水やりをしています。
気が向くとカイガラムシもとってくれるので、結構ありがたいです。



自治医大腎臓内科、同門会に参加してきました。

2012-03-18 11:01:10 | インポート
昨日は宇都宮で、同門会が開かれました。

前半は医局の先生たち、琉球大学からお招きした井関先生の講演会でした。
井関先生は、慢性腎臓病(CKD)のガイドライン制定の仕事を精力的にされており
年に20回も海外出張されているそうです。リスク分類がそろそろ改訂になります。

後半は無礼講の懇親会です。
久しぶりに会う医局員の方も多く、テンションが上がり
昨日はついつい最後まで参加してしまい、終電を乗り過ごしてしまいました。

医局にいたときに一番お世話になっていた師匠、安藤先生が中心になって
CKDの認知度を高めようと昨年動画がつくられたのですが、
そちらを、皆さんにも見ていただきたくアップします。
決して固い内容ではないので、是非ご覧くださいね!
http://www.youtube.com/watch?v=9qUgqe4D9BU






4月からHbA1cの値が全国的に変更になります。

2012-03-15 08:17:03 | 診療所

2010年に糖尿病学会では、旧来使われてきたJDS値から世界標準のNGSP値への切り替えを始めており、国内の論文投稿でもNGSP値が使われるようになっていました。
医療機関、企業等への根回しもおおむね出来たようで、
2012年4月から、一般臨床でもNSPG値で表示せよとのお達しが届きました。

当院は、すでに昨年1月からNSPG値での検査結果を患者さんにお渡ししていました。フライングしていました。すみません
新基準では、以前の結果よりも0.4高い値となります。
例)前の基準で6だった方は、新基準では6.4。

4月からは改めて、換算表や検査の見方のパンフレットをお渡ししていこうと考えています。よろしくお願いします。


高血圧の勉強をしてきました。

2012-03-02 17:26:43 | 診療所

昨日は、自治医大の苅尾七臣先生が講演されました。

血圧をコントロールする因子はいくつもありますが、今回は交感神経系が行きすぎた状況について詳しく説明いただきました。

このような状況の例を挙げると、昨年の東日本大震災の時、自治医大のチームで被災地医療活動を行った際に、被災者の方はストレスにさらされ普段より高い血圧になっていたとのことです。そのため心筋梗塞や脳卒中をきたす方も多かったそうです。苅尾先生自身も被災地で活動し夜を明かした時には180程度の高血圧になっていたとのこと。

身近なところでいえば、病院で血圧を測るときに普段よりちょっと高いというのも、プチストレスによる交感神経行きすぎ状態ということになります。

このような状況ではカテコールアミンという物質が多量に出ていますが、これが、一瞬であれば大きな問題はありません。しかし常時そういう状況にさらされているとやはり体に負担がかかってきます。

これらを緩和するための薬剤の選び方や処方のコツ、さまざまな薬を使ってもなお160以上の高血圧が続く方に関しての新しい外科的な治療法(秋以降に自治医科大学病院で出来そうかなということでしたが)の話など広い範囲にわたりお話しいただきました。

当院でも血圧は診察室だけでなく、自宅で朝目が覚めてトイレに行ったあとと夜間就寝前に測定していただくことを勧めていますが、さらに可能な方では24時間の血圧などを見て、自分の血圧のパターンを知っておくとよさそうです。まだ当院ではそのような機械を導入できていませんので、しばらくは絵に描いた餅になりますが…。脈拍数などもチェックポイントになります。

血圧ひとつとっても奥が深いですが、高血圧といわれる方々の中でもどなたがよりリスクが高いか、そのリスクを解決できるものは一つでも二つでも潰していくよう治療を行っていきたいと思います。

苅尾先生のお話は、すらすらというよりは朴訥としていますが、臨床家として非常にエネルギッシュに病態を突き止めようとしているのが伝わり、すごい方だなと思います。