モトログ ~ある診断士の終わりなき挑戦~

【続編】社長の目から涙が止まらない ~ある金融機関担当者の話


今晩は最終金曜日ではないのですが、特別に放送します。

【予告】6月16日(金)放送「黒澤元国の飲みに行こうよ!(特別編)」
https://onl.tw/Y7gnAEt

ゲストは「岐阜のクロゲンファン」こと、土岐商工会議所の横家雅道(よこや まさみち)さんです。なんだか岐阜県方面が賑やかな気がする(笑)

 


どうもkurogenkokuです。


いまから4か月ほど前にこんなエントリーを書きました。


■社長の目から涙が止まらない ~ある金融機関担当者の話
https://onl.tw/agTFhLP


***********************************
昨日は川口商工会議所で終日、コロナ借換保証の相談に対応しておりました。この支援には商工会議所の職員ほか、メインバンクたる金融機関の職員も帯同しています。
いま某金融機関の職員(仮にKさんとします)とある会社の支援に入っています。非常に厳しい財務状態にある会社です。ほとんどの会社は1回面談で終了しますが、この会社だけは今月2回目の面談。その財務状況から、これ以上金融支援が得られない可能性が高いので、自力再建に向けて何ができるか模索しています。
***********************************


その後、Kさんを交えて、同社の支援を何度となく繰り返していました。精緻な資金繰り表を作成し、資金が枯渇しないよう、徹底した管理を行う。そのうえで再建に向けた計画を着実に進めていく。再建までの道のりは長く、1円でもよいから止血する必要あり。


この状況ではコロナの借換保証の活用もそう簡単な話ではない。もう一度、原理原則に立ち返って、資金繰り表を作成。このままで行ったら倒産すること間違いなし。経営者とあらめたて危機感を共有し、できうる対策を真剣に考えました。そして、わずかですが事業化に向けた光が差し込んできたのです。
しかしながら、事業が軌道に乗るまでの手元資金の確保が必要でした。追加融資が得られないと、事業化の前に経営が破綻してしまいます。メインの金融機関もできるだけの融資をしてきました。でもこれ以上はもう無理です。そこで精緻な事業計画をつくったうえで、kurogenkokuは2つの案を提示させていただきました。


①事業計画書をきっちり説明し、政府系金融機関に追加融資をお願いする。
②保証協会にはいま出している融資を一本化するとともに、3年の据置期間を設ける。

 


先日の朝、Kさんから一本の電話がありました。

「あの後、支店長にこの話をして、一緒に政府系金融機関と保証協会を回ってもらったんです。事業計画をもとにきちんと説明したら、2つの提案をすべて受け入れてくださいました。」

 

Kさんの興奮した様子が電話の向こうから伝わってきました。


「kurogenkokuさんも私も御社を応援しています。社長の人柄が素晴らしいから応援したくなるんです。だから頑張りましょう。」


あの一言は嘘ではなかったんですよね。kurogenkokuも久しぶりに感動しました。

 

同社の経営者、実は女性です。そして事業を継ぎたいと専門学校に通っているご子息がいたのです。一生懸命に勉強を重ねているご子息の前で、会社が潰れてしまったら、どうなってしまうのだろう。母親もご子息も・・・。


そう考えてKさんと一緒に同社を応援していたのですが、Kさんの頑張りで一時的な時間稼ぎはできました。あとは手元資金があるうちに、会社を立て直せるかです。


経営者もKさんも私もここでのんびりしているわけにはいきません。ここからが本当の勝負です。


ランキングに参加中。クリックして応援お願いします!

名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「中小企業診断士」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事