大黒さんの金魚鉢

黒金町の住人の独り言は“One”

One voice , one mission , one family

第53回県労福協定期総会

2015年06月10日 | 労働者福祉
6月9日、クーポール会館にて「第53回定期総会」が開催されました。
主催者を代表して、次のようなご挨拶をいたしました。

『…総会への参加およびこの1年間のご協力に心から感謝申し上げます。
県労福協ではこの50年の節目の年にふたつの大きな挑戦をいたしました。
ひとつは原点復帰のための運動です。
もうひとつは「フードバンクふじのくに」の運動です。
このふたつの運動を通して、私自身多くの気づきをいただきました。
感謝感謝の1年であり、充実した1年でもありました。

今、静岡のみなさんの行動が全国から注目を浴びています。
それは言うまでもなく地域・地区労福協のみなさんの力です。
静岡が全国で一番原点に近づいているかもしれません。
原点とはなんでしょうか?
それは「助け合い・支え合い」「困ったときはお互い様」です。
1949年、「福祉はひとつ」を合言葉にして36の異なる団体が集まって、労福協の前身である「中央物対協」が結成されました。
そして「労金」ができ「全労済」ができていきます。
その感動や興奮はもの凄かっただろうと思います。

20年余の時が経ち、労福協のあり方や自主福祉運動について警鐘が鳴らされました。
その活動が一定の幹部に偏り、労働者の無関心をもたらしているというものです。
そして60年余の後、「労福協の理念と2020年ビジョン」が出されます。
ここでは福祉事業団体と組合員(会員)が単なる「業者とお客様」の関係になっているという指摘を受けました。
もはや時代は変わり、労働者自主福祉団体や事業は用無しになってしまったのでしょうか。
断じてそんなことはありません。
だとしたらどうしてこうなってしまったんでしょうか。
何かが少し足りなかったんだと思います。
足りなかったのは、少しばかりの覚悟と、少しばかりの実践です。

覚悟とは、志を貫く覚悟です。
実践とは動くことです。
動けば摩擦が起き、抵抗を生み出します。
それをどう乗り越えていくかが求められています。
これから1年が正念場です。
私たちももっともっとみなさんに理解を深めてもらえるよう努力します。
どうぞより一層のご理解ご協力をお願いいたします』