大黒さんの金魚鉢

黒金町の住人の独り言は“One”

One voice , one mission , one family

ウォーキングの勧め

2015年03月20日 | 遊び
先週の「一万歩クラブ」で嬉しいことがありました。
15年ほど前、単組委員長時代に立ち上げた「○○ウォーキング・同好会」が今でも活動していることを知ったからです。
その同好会に参加予定の知人と電車でバッタリ、我が「一万歩クラブ」の仲間と一緒に歩きました。
蒔いた種を誰かが育ててくれていたのですね、ほんとうに嬉しかった!

ウォーキングが身体にやさしい健康法であることは誰にも分かることです。
だがそれだけではなく、ストレス社会でゆがみ苦しんでいる精神を解放するため、心の癒しにも効果があることも知られてきました。
継続することで、メンバーにもそのことが理解されつつあると言われました。

私たちの社会は本来、人間同士の接触がなければ成り立ちません。
しかし近年はインターネットの時代になり、人の手をわずらわせることなく、世界中に簡単に情報を流すことができるようになりました。
このことは裏返して言うと、人間同士が直接会うこともなく、言葉を交わすこともなく、コミュニケーションをとっているということになります。
一見すると便利ですが、人間関係はどんどん希薄になっていきました。

会社の仕事もそうですが、ありとあらゆる場面で、ネットによるコミュニケーションが全盛です。
この弊害は肝心な時に現れます。
一番の弊害は、「気づく力」「感じる力」が衰えることです。
隣の人がほんとうは何を考えているかは、ネットでは分かりません。
直接言葉を交わすことによってのみ“気づく”こと“感じる”ことがたくさんあります。
人間自らが原因をつくりだす病気が増えているのも、これらの弊害かもしれません。

ウォーキングは人間本来が持っているスピードを思い出させてくれます。
急がずゆっくりと進むことや、立ち止まってまわりの風景を楽しみ、考えることの大切さを学べたりもします。
その昔、哲学者アリストテレスは、学校の廊下を歩きながら講義をしたそうです。
そのため彼に学んだ者たちは「逍遥(しょうよう)学派」と呼ばれました。
「逍遥」とは、気ままにあちこちを歩き回ることですから、今風で言えば「ウォーキング学派」ですね。
今は気楽にまじめな話をする場、としての「オフサイトミーティング」が先進企業で流行っています。
この延長線上で「ウォーキング会議」を取り入れている企業も出始めたようですが、なかなか面白いアイデアだと思います。

さあ、みなさんも明日から歩いてみませんか?