大黒さんの金魚鉢

黒金町の住人の独り言は“One”

One voice , one mission , one family

文化の力

2014年08月18日 | 日記
シリアで日本人が拘束された。
米国がイラク空爆を拡大している。
イランとの核協議はまとまらず4ヶ月間の延期となった。
中東がますますきな臭くなっていく。

朝日新聞の特集を見て、8月2日にお会いした小山内美江子さんの話を思い出した。
特集記事は、私の好きなNHK朝の連ドラの歴代視聴率の記録である。

1990年8月、イラクがクウェートに侵攻したことを機に、国連が多国籍軍の派遣を決定した。
湾岸戦争の始まりであるが、日本は憲法上の規制により共同行動がとれなかった。
その代わりに多額の資金協力を行った日本ではあったが、諸外国は顔の見えない協力に対してひどく冷淡であった。
そのことに発奮した小山内さんら文化人たちは、難民キャンプでの救援ボランティア活動を展開した。
ヨルダンやイランのクルド人難民キャンプで活動した日本人に対する現地の人々の反応の良さに小山内さんたちは驚いたそうだ。
その原因は日本のテレビドラマ「おしん」にあったという。

日本でも平均視聴率52.6%、最高視聴率62.9%という超人気ドラマは、世界68ヵ国で放映された。
イランでも熱狂的な人気を博し、最高視聴率はなんと90%を記録したそうだ。
現地にいる日本人は、「おしん・おしん」で人気者になったという。
これこそが文化の力だ。
発信するものを間違えると大変なことになるが、さてさて現在は超心配である。