花と山を友として

何よりも山の花が好き、山の景色が好き、山で出逢う動物が好き、そして山に登る人が好き。
写真と紀行文で綴る山親父日記

撮影禁止のお寺

2010年01月18日 | 日記
昨年の暮れ、石岡市八郷の霧の風景を撮りに、風返し峠から十三塚果樹園に下り、八郷のあちらこちらを
ロケハンして廻った。
最後に峰寺と呼ばれて親しまれている峰寺山西光院に寄った。

ここの本堂は、関東の清水寺と呼ばれる様な建築様式で、断崖に柱を組んだ舞台懸け造りとなっている。
回廊からの眺めは、石岡市の観光パンフにも載る八郷の絶景ポイントでもある。

本堂の手前に、巨大な立木観音が小屋に納められている。
その説明版を呼んでいたら、お寺の人らしい中年の女性が近寄ってきて「ここは撮影をお断りしているんです。
入り口にも書いてあったはずですが、お寺は拝むところであって、撮影するところでは有りません。
仏様にお尻を向けて撮影するのは失礼にあたりますから、お断りしているのです。」

どうやら三脚にセットしたカメラを見て、注意にでてきたものと思われる。
私は「判りました。」と返事をしたが、内心は不愉快で有った。

実は足音が近づいて来たときから、そのような事を言われるのでは、と言う予感があった。
以前にも同じような経験を真壁の伝正寺でもしていたからである。
その時の断り文句も「お寺さんは拝むところであって、撮影するところでは有りません」
と言うものだった。
しかも断りに出てきたのも中年の女性であった。
もしかしたら「写真撮影禁止の断り方」という例文でも回っているのか。

昔、「風景写真」というカメラ雑誌に、プロのカメラマンが、京都のお寺でアマチュアカメラマンの
マナーの悪さに、撮影禁止にする寺が増えていると嘆いていた。
撮りたいと思えば、どんなところにも入り込んでしまうアマチュアカメラマンがいるから
撮影禁止にされても、自業自得の結果ではあるが。

だがこの峰寺に限って言えば、私が不愉快になったわけがある。
昔、銀塩カメラを持って峰寺に数回撮影に行った。
ある時、峰寺に着いたら霧でなにも見えない状態だった。

その時お寺から出てきた住職らしい男性が「今日は生憎の天気で残念ですね。」と愛想よく話しかけてきものである。

あの対応と今回の対応の違いは一帯何なのか。

お寺の管理権はお寺に有るのだから、撮影禁止と決められたらそれに従うしかない。
それなら観光パンフにもきちんとその事を載せるべきだと思う。
ただ仏様にお尻を向けるのが失礼なら、展望を楽しむ観光客はみんな失礼に当たるだろう。

これから出かける予定の人は、不愉快な思いをしないように、あらかじめ知っていて欲しいと思う。

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八郷フラワーパークで見たベゴニア展の花

ベゴニア、ダリアなど不愉快な思いを忘れさせる花々を。



















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