花と山を友として

何よりも山の花が好き、山の景色が好き、山で出逢う動物が好き、そして山に登る人が好き。
写真と紀行文で綴る山親父日記

花曇りの筑波山周辺と花

2012年04月13日 | 写真

桜川市のつくし胡と筑波山の男体峰、(手前の山が薬王院のある椎尾山)
つくし胡は、霞ヶ浦の水を筑波山の下にトンネルを掘って
供給している人造湖、農工業用水の貯水池になっている。
釣り人も多い。駐車場とトイレも完備しているので、筑波山
登山の薬王院コースの出発点としても便利


青紫色の菊咲一華の仲良し、筑波山には、この色のキクザキイチゲが多い
現在ピークになりつつある。


エンレイソウ
さてこのエンレイソウについては、一般的な説明は省略して
筑波山観察会でお世話になった鈴木昌友先生が書かれ、今は
絶版となった「東日本の高山植物と山草」から引用する
著作権法上、全文の引用は難しいので、主要点を箇条書きとする
絶版本なので多少の引用はお許し頂きたいと思う、

1.この種子は2回の低温を経なければ発芽しない

2.最初の冬では5mmぐらいの根だけを出すが芽は出さない

3.2回目の冬が過ぎてやっと地上に芽を出す。

4.しかし2~3年経っても小さい葉が一枚有るだけである

5.7年目でようやく3枚の葉をつけるようになる。

6.その後、花が咲くまでの準備期間として約3年かかる。

7.いったん花が咲くと、株は年々大きくなって毎年花を咲かせる

8.この花は用意周到で、2年先に開花する花芽を根元に準備している
  地中の鞘状葉の中で、じっと来春まで待っているのである
  花が咲くまで10年以上かかっている草本、それがエンレイソウ
  である。



カタクリ
片栗については、以前に何度も紹介したので省略
最近の記事では3月22日のブログにも記載しています。


ミミガタテンナンショウ(たぶん)とキクザキイチゲが並んで
テンナンショウ属の花は、雌雄異株ですが、雌雄が何で決まるか
と言えば、栄養の貯蔵量によって決まるという。
若いときは栄養が乏しいので雄になり、栄養がたまってくると
雌になると言う。つまり地中の球茎の大きさで決まると言います
男はつらいよ、ねえ寅さん。