瀬織津姫命。
今まであえてこの神さんを単独で記事にしたことはなかったのですが、
瀬織津姫さん系神社にも結構おじゃましたので、
このあたりでまとめておこうかなーと。
参拝した中で、
神社やその末社などの主祭神となっている神社はこちら。
佐久奈度神社(大津市)
瀧神社(美濃市)
天白神社(岡崎市)
湯次神社(長浜市)
籠守勝手神社(木曽川町)
槻神社(北設楽郡)
天神社(安城市)
下賀茂神社 井上社(京都市)
日吉大社 走井祓殿社(大津市)
吉備津神社 滝祭神社(岡山市)
また、神社の入口あたりに鎮座する祓戸社の神さんとして、
多くの神社にいらっしゃると思います。
(祓戸四神などとあれば、基本、うち一柱が瀬織津さん)
綱越神社(桜井市)
大神神社 祓戸社(桜井市)
往馬大社 祓戸社(生駒市)
春日大社 祓戸社(奈良市)
三嶋大社 祓戸社(三島市)
熊野本宮大社 祓戸社(田辺市)
石上神宮 祓戸社(天理市)
吉備津彦神社 祓社(岡山市)
真清田神社 祓戸社(一宮市)
稲木神社 祓戸社(江南市)
伊弉諾神宮 祓殿(淡路市)
海神社 祓殿(宇陀市)
石切劔箭神社 祓殿(東大阪市)
矢田坐久志玉比古神社 祓磐(大和郡山市)
「天白神」は瀬織津さんである事が多い(ほぼイコール)。
天白磐座遺跡(浜松市)
渭伊神社 天白社(浜松市)
羽利神社(西尾市)
過去記事。
・『水の神を追って』
・『初参り浜松 荒鎺(アラハバキ)神社』
そして、最近おじゃましたばかりの三社もせっかくなんで少しご紹介。
瀬織津さんが主祭神の、愛知県豊根村槻神社、安城市天神社、
天白神を祀る、西尾市羽利神社です。
まずは槻神社。
拝殿前で、急に通り雨。
さぁーっとシャワーみたいな雨だったので、
禊のようで心地よかったです。
帰る頃にはパっと止んでまたお天気に。
神社あるある。
そっと草の上に座り、大地と水を静かに結ぶ神さん。
己を見つめ、その先に気付きを得る。
岐路に立った時に訪れるといい神社だと思いました。
つづいて天神社。
矢作川沿いに鎮座します。
近くに同名社があるので間違い易いかも。
御祭神名は天照大神ですが、調査された方のブログによると、
明治までは瀬織津さんが主祭神だったようです。
こじんまりとした境内なのに
どうしてこうも神さんが多いのか(笑
参道すごいなあ。
参拝時に降臨じゃなく、
みなさん常駐っぽいのがまたすごい。
本殿背後が、境内の力のバランスを保つポイントらしい。
近所だったら毎日でも訪れたい神社でした。
ラスト、羽利神社。
入るなり、気持ちよくて寝そうになる(笑
特筆すべきはこちら。
市天然記念物 双幹大樟
1648年に将軍家光から社領を賜った事を熱田神宮に報告した際、
神木のクスの種を持ち帰り、記念樹として植えたと伝わります。
そうかー、あの大楠の御子なのかあ。うんうん。
2月の夕刻だというのに、境内はとても暖かい空気が。
そのまま眠ってしまいそうになる程、穏やで優しい神社でした。
以上が、私が参拝した瀬織津さん関係の神社でしたが、
祓戸社を除き、愛知近郊でその神名を見かけることは多くありません。
ただ、「アラハバキ神」「岐神(船戸神・クナトノ神)」「天白神」
などのキーワードが出てくる神社は、
もれなく瀬織津さんがついてくると思って差し支えないかと。
記紀に登場しない縄文の神。
各地の瀬織津姫信仰も、
別の神さんで上書きされたり、その名を変えられたりと、
かなり虐げられてきたようですが、
その足跡は今なおこうして残っている。
私の神社巡りの起点は水神・龍神祭祀なので、
瀬織津さんを訪ねるのも基本中の基本。
そして、先祖にまつわるご縁が明らかになるにつれ、
言葉に表せられない思いが深くなっていきます。
神社関係(社家・龍蛇信仰)の先祖の思念が、
自分にどれだけ遺っているのか分からないけど、
参拝と水神龍神を追い求めることが先祖供養にもなれば、私も幸せ。
今年は基本に戻って、水・龍神を探しに行こうかなーと思っております。