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水早 -mizuha- 神社と写真と一人旅。

カメラ片手にゆるり神社めぐり。
公共機関&徒歩での日帰り参拝記録をメインに綴っています。

佐久奈度神社 <滋賀県大津市大石中>

2016-02-19 | ├ 滋賀(ふらり旅)

 

祓戸大神の総本宮である、
滋賀県大津市に鎮座する式内社佐久奈戸神社(さくなどじんじゃ)へ行ってまいりました。

 

 

 

 

 

突発的に車で京都方面へ行くことになりまして、
それならばと、かねてより訪ねてみたかったこちらの神社を参拝。

いやぁ、車ってラクねー。(運転するの夫だし。(笑))

 

 

社号標鳥居

 

 

 

参道を少しのぼると右手の視界が開けます。

見えているのは、瀬田川と鹿跳橋。

下流の天ケ瀬ダム建設に伴い、
昭和39年に河畔にあった社殿を高台(現在の境内地)へと移転していますが、
今の
駐車場がその旧社地にあたるみたいです。

 

 

 

川のせせらぎが、耳に心地よい。

 

 

こういう舞台って、なんかワクワクするんだよねー。

春夏は木々の緑が溢れて、
いっそう美しい光景が広がっているんだろうな。

 

 

拝殿

 

 

 

 

にこやか狛さん。

 

 

なんかすごく嬉しそう。

 

 

御祭神:瀬織津姫命、速秋津姫命、気吹戸主命、速佐須良姫命
(=祓戸大神四柱)

社伝によれば、創建は669年。

勅願により瀬田川の急流のこの地において中臣朝臣金連が祓えを行い、
社殿を設けて祓戸大神三柱を奉祀したことに由来します。

 

 

当地は八張口、桜谷と称され、天下の祓所として著名な場所であり、
大七瀬の祓所のひとつです。

 

 

神道の祭祀に用いられる祝詞の一つに、大祓詞(おおはらえのことば)がありますが、
その元となった中臣大祓詞』の創始地が、この佐久奈度神社なんだそうです。

古来より社に伝わる祓詞が、文武天皇時代に『中臣大祓詞』として増補制定され、
さらに明治になって、国家管理のもと制定された新たな祝詞が、
『中臣大祓詞』より抜粋された『大祓詞』なのだとか。

 

 

大祓詞の後半では、
社の御祭神である四柱の祓戸神によって、罪・穢れが消え去る様子が述べられています。

 

 

高山の末 低山の末より 佐久那太理に落ち多岐つ 速川の瀬に坐す

瀬織津比売と伝ふ神 大海原に持ち出でなむ。

 

 

此く持ち出で往なば

荒潮の潮の八百道の 八潮道の潮の八百会に坐す

速開都比売と伝ふ神 持ち加加呑みてむ。

 

 

此く加加呑みてば

息吹処に坐す 息吹処主と伝ふ神 根国・底国に 息吹き放ちてむ。

 

 

此く息吹き放ちてば

根国・底国に坐す 速佐須良比売と伝ふ神 持ち佐須良ひ失ひてむ。

 

 

此く佐須良比失ひては

罪と言ふ罪は在らじと 祓へ給ひ清め給ふ事を 

天つ神 國つ神 八百萬の神等 共に聞こし食せと白す。

 

 

 

ここでいう「罪」「穢れ」とは、現代のそれとは少し違っています。

 

「罪」は、汚れに包まれていたり、汚れが多く積っている状態のこと。

「穢れ」は、気が枯れている状態(気枯れ)のこと。

 

 

その罪穢れを消し去ってくれるのが御祭神の祓戸四神で、

まず最初に登場する川神・瀬織津姫命が、
勢いよく流れ下る川の力により、罪穢れを大海原に押し流してくれます。

次に、海神・速開津姫命が、
その大海に流れ出た罪穣れを勢いよく呑み込んでくれます。

つづいて風神・気吹戸主命が、
その罪穢れを地底(根の国、底の国)へと吹き放ちます。

最後に、地底に住む速佐須良姫命がこれを浄化・消滅させて、
祓いは完了。

 

 

ということで、

祓戸の大神は、ケガレを祓い清め、禊ぎ(浄化)をし、
気枯れを回復させて元通りに甦らせるという力があるわけですね。

四段階ものプロセス踏んで元気回復してくれるんだもの、
なんとも有り難いことよね。

 

(※今回はあくまで一般的に認知されている御神徳の観点から
 四柱の特性を述べており、
 いつもの民族的背景を絡めた話は考慮せずに書いています。)

 

 

 

メッキじゃなくて金箔仕上げという事で、キラキラが半端ないわね。(☆ω☆)

 

 

あ、書き忘れてたけど、
本殿は鮮やかな朱が美しい流造です。

 

 

神紋は、心桜十六菊。

 

 

 

末社

左)焼鎌社

御祭神:天御柱大神

右)敏鎌社

御祭神:国御柱大神

 

 

 

 

門の向こうに参集殿

 

 

 

 

 

参道から下を見下ろしたら、橋守社が見えました。

これは瀬田川にかかる鹿跳橋を守る社で、
集落の入り口を守る道祖神だそう。

 

 

 

 

左)八幡社

御祭神:比売大神、応神天皇、神功皇后

右)稲荷社

御祭神:倉稲魂大神

 

 

 

 

こちらは、神社のイケメン看板犬「くれちゃん」です。

御朱印を頂いている時にとても人懐っこいわんこがいまして、
宮司さんにお話を伺うと、一昨年の暮れに神社に捨てられていたんだとか。

なので、くれちゃんの名前の由来は、「暮れ」。

今年のお正月にお手製の衣装を着せてみたところ、
参拝客に大人気だったそうです。

 

 

って話をしていたら、
宮司さん、その時の衣装をわざわざ着せて下さって、くれちゃん再登場。

うきゃー。かわいさ倍増

 

 

正面からみると、立ってるみたいでしょ。

 

 

横からみるとバレちゃうんだけど(笑)。

 

 

しばしのあいだ可愛いくれちゃんと遊び、
後ろ髪を引かれながら境内をあとにしました。

 

 

 

主祭神が祓戸四神という、珍しい神社。

水音に癒されながら神域の空気をまとい、
再び鳥居を潜るころには、すっかり気も回復したような、
自分がとてもクリアになったような気がしました。

 

 

なお、平成31年に御鎮座1350年目を迎えるということで、
大祭『御鎮座1350年祭』が斎行されるそうです。

 

 


(佐久奈度神社 御朱印)

 

 

お札は滅多に購入しませんが、
おそらくこちらにしか置いていないと思うので、戴いてきました。

お札かお守りか、神社そのもののお陰かわかりませんが、
参拝翌日から色々と好転したり御縁が降ってきたりと、
ラッキーがつづいています。

単なる偶然で片付けるのも何だか味気ないんで、
ちょいと、こじつけておきます(笑)。
 

 


(瀬織津姫命のお守り

 

つづいて、京都へ・・。

 

 

 

 

 


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